当たり前のこと

今日は台風24号が通過して、2日目。


いつものギャラリー&カフェにお邪魔しようと思って、いつもの森の中の道を歩くと、台風の爪痕がいっぱい。あちこちで倒木。送電線が切られたりして影響が出た人には気の毒だが、爪痕ができてしまうのは、当たり前のこと。

お邪魔しようと思ったギャラリー&カフェも、行ってみると隣の赤松の大木が倒れて建屋に寄りかかってしまっていた。当たり前のことだが、営業は休止。とはいえ、マスターのご好意で、少しお邪魔をさせてもらってきました。


倒れていた赤松の木は、ざっと高さが30m、胸高直径が60cmほど。重さは3tといったところか。ノークッションで直撃すれば被害はもっと大きかっただろうけれど、先の木に一端引っかかったのが、強風で揺すられて落ちてきた。なので、重量のわりには被害は小さかったね。不幸中の幸い。

この木が倒れたら、隣のやつが危ない。こいつが倒れたらノークッションで母屋に直撃して、大ダメージになる。今回、風の通り道が出来てしまったから、危険性はより高まった。

このカフェは木立の中に佇む雰囲気が良かったのだけれど、周囲の開発が進んでしまって、自分たちの敷地外は森ではなくなってしまった。だから風が余計に通りやすくなった。

もう一つは、松という樹種。もう寿命を迎えつつあって、根の力が弱っている。松は荒れ地を好む先行樹種ので、土地が豊かになって他の植物が繁茂し始めると枯れていく運命にある。



どれもこれも、みな、当たり前のこと。台風が来るのも、松が枯れていくのも。自然の営み。

周囲の開発は自然の営みではないけれど、批判できる権利はない。当たりまではないけれど、受容しなければならないこと。


そうやっていろいろと現象が織りなしていく中で、たまたまそのギャラリー&カフェは、馴染みで、赤の他人というわけではない。だから、何か、助力できることはないかと考えています。

馴染みなので。

これは「当たり前のこと」に属すると思います。
自然の営みに近い、人間というよりは、ヒトとしての営み。

聞けば、家屋には保険も掛けてあって、倒木撤去の業者も手配していて、さほど心配はないらしい。それはそれで良かったと思うけれど、だからといって「当たり前のこと」から解放された気になるのはもったいない。

そう、もったいないのだと思います。



感じるままに。