IQ（知能指数）が高いだけでは人間としては未熟で、EQ（Emotional Quality：心の知能指数）が高くなければならないという本が1998年にベストセラーになりました。
EQは、「挫折回復力」とも訳され、この能力が発揮できている人の特徴としては、
・自分自身を動機づけ、挫折しても、しぶとくがんばれる
・衝動をコントロールし、快楽をがまんできる
・自分の気分をうまく整え、感情の乱れに思考力を阻害されない
・他人に共感し、希望を維持できる
などが挙げられます。
そして、あらゆる職種において、成果の58％はEQによって生み出されているともいわれています。

EQを高めるには、まずEQの4つのスキルを理解することが必要です。
１）個人的なスキル：「自己認識スキル」
自分の心の動きを認識し続け、行動や傾向をコントロールする力
２）個人的なスキル：「自己管理スキル」
他者の気持ちや行動、動機を理解して、人間関係を改善させる力
３）社会的なスキル：「社会的認識スキル」
他者の感情を正確に読み取り、相手の心の中で何が起きているかを理解する力
４）社会的なスキル：「人間関係管理スキル」
上記3つのスキルを駆使して、自分と他者の感情を理解し、人との関わり合いをマネジメントする力

これらの特徴を踏まえ、EQを高めるには、次の３つが有効だと言われています。
１）聴く姿勢を意識する
２）相手の良い部分を認める習慣を持つ
３）1日の行動と感情を書き出す

より複雑化している現代だからこそ、必要となる力のような気がします。