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なぜ本を読むよりも人から聞いた話のほうが記憶に残るのか?

ひとりで本を読むよりも、講演会などで直接、話を聞いたほうが記憶に残ると思ったことはありませんか?
これには脳科学的に理由があるそうです。
その理由とは、「メタ情報が多いから」です。
「メタ情報」とは、付帯情報のことで、ざっくりいうと「メインの情報にくっついてるおまけの情報」ですね。

人から話を聞くとき、その言葉の内容だけでなく、いろいろなメタ情報が存在します。
話し手の表情、身振り手振り、服装、しゃべり方、声のトーンなどたくさんありますね。
たとえば僕は、高校生のときのラグビーの最終試合のハーフタイムに監督が言った言葉をいまだに覚えています。
この試合に負けたら終わる、前半は相手のリードで終わってしまったという心境、汗だくで肩で息をしながら円陣を組んでいる、監督が真剣な目で僕ら選手を見回している、苦しい練習を一緒に耐えてきたやつらが隣にいる、そんな中で監督は叫ぶ。
五感、記憶、状況、いろんなものがセットになっているんですね。

脳は少ない情報だから記憶に残りやすいというわけではないようです。
むしろ、そこにどれだけのメタ情報がくっついているかが重要です。
五感や感情がメタ情報として付随した記憶は強く印象に残るのでしょう。

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