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リモート会議こそドリップコーヒーをおすすめしたい

週5日はテレワークだ。
2020年2月から完全テレワークなので丸4年になる。当然、会議は全てリモートで開催されている。
今さらリモート会議はコミュニケーションが取りづらいと指摘するつもりはない。良し悪しはさておき、さすがにもう会社全体と身体全体にリモートワークが染みついている。

しかしである。
月曜の朝、総勢250人が出席するオンライン会議には意味がない。
情報伝達が目的なら資料を配って読んで理解するほうが効率的だ。そこにどうしても報告者の肉声を乗せたければ、録画してアーカイブ配信すればよい。アーカイブを倍速再生すれば拘束時間は半分で済む。リアルタイムでの質疑応答が大事だから?いや誰も質問していないではないか。
250人を60分間拘束するコストと会議の成果が釣り合っていない。資料準備された方には申し訳ないが、250人のオンライン会議に生産性はない。

しかしである。
もし上司から「来月の会議で▲▲の件について報告してほしい」と頼まれたら、僕は断りはしないだろう。「こんなオンライン会議してるからいつまでたっても生産性が上がらないんです」と反論することもないだろう。
その点においては強い確信がある。

はたと気づいた。
そうか、このリモート会議は週明け月曜日の憂鬱な気分を60分かけて解きほぐし、ゆっくりと仕事モードにシフトするためのリカバリー会議だったのだ。福利厚生の一環として会社が従業員に提供している、会議後の生産性右肩上がりに向けた至高の時間だったのだ。

そして僕はドリップコーヒーを飲む。
オフィスに出社していたころは缶コーヒーかせいぜいインスタントコーヒーだったが、やはりコーヒーはドリップに限る。

月曜朝のリモート会議は、自分で豆を挽き、お湯を沸かし、フィルターをセットして一滴一滴おいしくなれと丁寧にドリップする、至福の時間なのだ。

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