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鬼は一体何をした?乙姫は言葉足らずの酷いやつ?“当たり前”を刷り込まれた私に気づいた話。

ある時は口は悪いが男気のある夫の妻、ある時は多感な4歳児の母、ある時はイカつい機械を操作して何かしら作る作家(変態)をさせて頂いている者です。こんばんは。私です。

色んな顔がある私ですが今日は4歳児の母として暮らす中で意外な発見と刺激を受けた時の話です。

だんだんと自我が芽生え、何となくこう?と曖昧だった性格も随分ハッキリと分かるようになった。

娘は夫に似て完璧主義。できない事は大泣きして怒るのに「辞める?」と聞いたら「やーるー!絶対!やめーんー!」と目から鼻から汁を出しながらもやり遂げる。頑張り屋さんを通り越してストイック。自分に超甘い激ゆる母としては少し力を抜いてもいいのになと思うのですがね。

娘は今どき珍しく?YouTubeやテレビが嫌い。娘いわく「一生懸命ずっと話してくるから疲れる」のだそう。必死に全て理解しようとして頭がパンクするのか?その辺は謎だが娘がテレビ嫌いと分かった2歳頃からテレビは我が家のインテリアとなった。

そんな娘の好きな遊びは絵を描くこと、図鑑を見ること、絵本を読むこと。

絵は描くのが好きというよりも見てもらって褒めてもらう事の方が本人にとって重要なようで、トイレにいてもお風呂に入っててもドアをバーン!と開け「見て!うめかろ?(上手いでしょ?)」とドヤ!とノートを見せつける。

泡だらけの頭で「おお!うめーーー!すげーー!パンダか?」っと反応したら「ふん♪」と言っあと直ぐに次を描きたくて扉を閉めるのすら忘れて走り去る。トイレ大開放で取り残される母。

絵本が何より大好きでお風呂上がりと寝る前に2冊読見きかせるのがパパの役目。保育園で月に1度絵本が届くのだけれど「桃太郎」や「猿とカニ」など誰もが知ってる昔話の絵本。

もちろん私はあらすじも知ってるし、これでもか!と言うくらい、読み聞かせや紙芝居、人形激や舞台劇で見ているからお腹いっぱい。

でも娘にとっては初めてのお話。どれもが新作なのだ。目をキラキラと輝かせ新作を手に「いいですか?」と聞いてくる。夫が読み聞かせ娘が絵本を覗き込んで聞いてる姿を見るのが好きだ。

どんどん巻き起こる展開にドキドキする娘。桃太郎で鬼とついに決闘の時は顔を強ばらせやっつけた瞬間はニカッと笑顔。最後に感想を聞くと「鬼ってなにしたん?」と何故やっつけられたか聞いてきた。

意外な質問に2人の大人は「悪いやつ…だから?どんな悪い事したか詳しく書いてないからいけんよな!」と面白い議論を交わす。

浦島太郎では玉手箱を開けた瞬間お爺さんになってしまった!と言う場面であまりのショックに覗き込んでた娘もソファーにもたれ掛かり小声で「何でなんだ…」と。

再びお楽しみの感想を聞くと
「なんで乙姫はじいさんになる事言わんかったん?開けたらいけんだけじゃ分からんがな?」

これまた意外な感想だ…。私たちの中で当たり前化している事も4歳児には最初の最初。娘の目は、鬼は悪いやつと思って無かったし、乙姫は言葉足らずの酷いやつ。

キラキラした娘の瞳に色んな事を考えさせられるし、刺激もうける。

“これはこういう物だからね”と昔から決まってる答えを安易に出すのを辞めてみよう。違った目線で見てみたら本当の真実があったかもしれない。

次に初めてがあったらそれを大切にしよう。むしろ“初めて”を自分から見付けてみよう。そう思った。

何かしら作ってる作家(変態)の瞳に色が蘇ったように感じた。作った事ないものに手を出しては意外な結果に驚いて感動したりガックリしたりを繰り返している。

私の心の中にいる4歳児の私がキラキラと刺激を求めオーバーにリアクションする。それが何より人間らしくて今の自分が面白い。

来月はどんなお話だろう?どんなリアクションをするのだろう?どんな感想を言うのだろう。これからも娘の瞳をキラキラさせてあげたい。娘が楽しみにしているように私も楽しみで仕方がない。

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