社会性の教育

 社会性の教育においては、罪と罰、鼓舞競争、叱責などは避けられねばならない。モンテッソーリは言う。「今日の教育は、禁止で満ちている。子どもたちはすべて過ちを犯しており、彼らを可能なかぎり立ち直らせることがわれわれの任務であるという考えが一般化している。」一方、子どもたちは、その考えがいかに無謀で誤りに満ちているかを、その身体によって反証している。そして、モンテッソーリは、子どもに対する大人の無知を繰り返し指摘する。「もっとも大きな危険が、われわれの無知の中に存在する。われわれは、牡蠣の殻の中に真珠を、岩石の中に金を、地中深くに石炭を探し出すことができる。しかし、幼児が、人間性を新しく創り変えるためにこの世にやってきて、彼自身の中に隠し持っている創造性の星雲、つまり精神的胚芽には、われわれは気がつかないままでいる。」

 「マリア・モンテッソーリと現代」子ども・平和・教育 前之園幸一郎著

特に3歳児までは、大人が子どもに対して禁止をするようなことは、ほとんどないと思う。人間が作った人間よりも速いもの、車や電車、または、動いていないもの、テレビやビデオDVDやネット、などには気をつけること。

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