【デジモンカードゲーム】経営指導員的目線で自分の所持デッキを分析してみる
カードの話っぽくない導入
仕事柄ご商売をされている方から補助金申請の相談を受けることがあります。
国や県から発表された補助金を受け取るには「事業計画書」という事業者版のエントリーシートのようなものを提出し「自分がどんな商売をしていて、どんな強みがあって、こういうことに挑戦して課題を解決したい」という内容を文章化する必要があります。
補助金を使って取り組む内容が実現できるのか、理にかなっているかどうかを審査するだけでなく、事業者が自分と向き合い、今後何に力を入れていくべきかを振り返るきっかけを与えることが大きな目的の資料です。
僕はこの事業計画書を作成する作業が割と好きで、事業者の強み・弱みを理解し、今後の目標を整理する事業計画書のフォーマットは商売をやっている人以外にも活かせるんじゃないかと常々考えておりました。
この記事では事業計画書のフォーマットを活用して、デジカに打ち込む僕自身を分析したら何がわかるのかを検証します。
なんかやってみたらおもしろいかなという実験です。時間があればお付き合いください。
大まかな流れは以下の通りです。
① 現状把握 ➔ ②SWOT分析 ➔ ③課題 ➔ ④まとめ
分析結果で何が見えてくるか、楽しみです。
◆現状把握
まずは自分の所持デッキについて整理するところから始めます。
デッキの簡単な特徴を挙げてから、傾向や色の偏りなどをまとめます。
分析するのは後回しにして良いことも悪いこともとにかく羅列していきます。
デッキレシピは載せないので、構築に関する意見も書きますが「あぁ、そうなんだ」くらいに読み飛ばしてください。
・所持デッキと簡単な特徴
① 【ウォーグレイモン】赤/黒 順当進化・ミッドレンジ
BT12ウォーグレイモンの「高DP/対象変更時アクティブ/突進」で盤面とセキュリティを同時に取りつつ、相手のアタックを封じる
② 【フェンリルガモン】紫 順当進化・ワンショット・横展開
BT14フェンリルガモンと永住瑛士の「連携+連続攻撃」によるワンショットを狙う。
ターンを返したとしてもブロッカーを並べやすいため、継戦能力もそこそこある。
③ 【クロスハート】赤(多色) デジクロス・ウィニー+ミッドレンジ
デジクロスによりデジモンを低コストで登場させて戦う。序盤はレベル3や「速攻」で点数を稼ぎ、素材が集まった終盤は大型デジモンで除去を絡めつつ削りきる。
④ 【ハンター】紫(多色) デジクロス・アグロ
デジクロスによる登場と進化コスト軽減を活用してレベル4からガンガン攻める。速度で【クロスハート】に勝る一方で一度息切れすると巻き返しが難しく、長期戦は苦手
⑤ 【シャイングレイモン】赤/黄 順当進化・ワンショット
大門大の登場コストを踏み倒し、グレイモンの進化コストも踏み倒す。セキュリティを攻撃するついでにDPマイナスを振りまいて邪魔なデジモンを除去する。
・所持デッキの傾向
挙げたデッキの傾向を思いつく限り書いてみます。軽く分析しちゃってる部分もあるけどまぁいいっしょ
メイン色が赤・紫のデッキのみ
全体的にセキュリティへの圧力高め
セキュリティを削る方法がアタックのみ
盤面を取る方法が「バトル」「消滅」に限定されがち
基本的にデジモン1体で戦うスタイル
アクティブ封じや進化元破棄などの妨害にめっぽう弱い
ACEデジモンの採用率ゼロ
防御手段がブロックのみ
12弾のデッキ好き過ぎ
除去オプションの採用率が低い
テイマー採用率が高い
レベル7デジモンの採用率が高い
順当進化・ワンショットともにデッキを動かすための必要パーツが多い
サーチカードが豊富な構成
◆SWOT分析
続いてはSWOT分析というのに取り組みます。「SWOT」とはそれぞれStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの頭文字で、本来は事業の改善点や将来的なリスクを発見するための分析方法です。
先ほど書いた「所持デッキの傾向」を強み・弱みに振り分け、環境の動向についても当てはめてみます。
箇条書きでまとめたら以下のようになりました。
SWOT分析をデジカに落とし込んで考えたとき、所持デッキの強み・弱みと、外部環境による追い風・向かい風を把握し、それぞれの要素を掛け合わせることで今後より伸ばすべき部分や改善点を浮き彫りにする狙いがあります。
Strength(強み)× Opportunity(機会)=デッキが最も力を発揮できる状況の把握
Strength(強み)× Threat(脅威)=脅威に対して強みで切り抜ける方法の想定
Weakness(弱み)× Opportunity(機会)=環境上チャンスがあっても追い付けない要素
Weakness(弱み)× Threat(脅威)=もっとも回避すべき状況の把握
◆分析から見えてきた課題と環境への強み
・環境への強み
バトルの価値が高まったことで、高DPが活かされる
効果では倒せないがバトルでは倒せるデジモンが流行
ワンショット・LOが下火になり盤面での勝負が多くなった
ジャミング持ちが減り、高DPがセキュリティで生きるようになった
・今後の課題
レスト・アクティブ封じの流行への対処
退化がぶっ刺さってる(順当進化・デジクロスともに)
デジモンの効果を受けない相手に対応できるオプションが無い
高速化への対応、サーチに割く時間の確保
ACEデジモンの認識不足
◆まとめ
今回はデッキ5つ分をいっぺんに分析しました。たまたま持っているデッキの傾向が偏っていたため課題を導きやすかったように思います。
ここで挙がった課題をもとにして、
・既存デッキの構築に手を加える
・これらの課題を補えるデッキを新たに作成する
といった手段が取れます。
好みのデッキタイプもわかったので、今後デッキを組む時、実際に遊んでみる前から気に入るかどうかの参考にもできそうです。
本来は1つのデッキに絞って考えたほうが、課題と解決策が具体的になるためもっと効果的な分析になったことと思います。
この検証に意味があるかわからないうちから動き出してしまったので仕方のないことです。これもまた発見と思って次に生かします。
個人的なイメージですが、近ごろブロッカーが機能させてもらえないパターン多くないですか?相手の進化やアタックのついでに除去されたりレストさせられたり、無力化させられて満足にブロックさせてもらえないように感じます。
ブロッカーが頑張れないなら攻める側に回るしかないだろ!そんな思いもあって攻撃的なデッキばかり選択していたんだと思います。所持デッキの傾向を数値と文字に起こして再認識しました。
前回の記事に「勝ち筋がはっきりしたデッキを選ぼう」みたいなことを書いたのですが、
見事に有言実行してましたね。「セキュリティを0枚にする」が強みのデッキを選択するとどうしても赤や紫に偏ってしまうようです。
相手の勝ち筋を妨害するタイプのデッキはほとんど選んでいません。
同時にACEデジモンを一切採用していないのも、効果が相手の妨害を主としているため、勝利に近づくためのカードとは思えなかったのが理由です。
知識・経験がないためACEデジモンに対しての警戒心が薄いのはプレイングにおける僕の弱いところです。
今後もACEデジモンが増えていくことを考えたら、その強みをしっかりと把握しておかなくてはいけませんね。
ビャっと勢いでやってしまったのでSWOT分析も課題の部分も考察不足が否めません。
この分析からどのような情報が得られるかもう少し考えて、意味のある実験だったと思えるよう頑張ってみます。
カードで遊ぶのも楽しいけど、カードのことを一生懸命考えるのも楽しいよね!って話でした。
とりあえず僕はおもしろかったのでヨシ!
おわり
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