JASRACと音楽教育を守る会の裁判について、簡単な解説動画をアップしました

音楽教育を守る会とJASRACの間で演奏権を巡っての裁判が継続しています。個人の意見としては演奏権は及ぶと考えていますが、一応係争中であるため断言は控えます。

もし、JASRAC側の主張が通った場合、学校の授業はどうなるのかという疑問が上がってくるかと思いましたので動画にて解説させていただきました。

動画でも述べていますが、学校と音楽教室の違いは学校法人であるか塾であるかの違いです。塾は教育の責任を背負っていないため国からの便宜が受けられません。

教育の責任についてですが、例えば学校を卒業した証明であったり、経営が苦しくとも在校生が全員卒業するまできちんと授業をやりいるといった運営や事務作業などの面が大きく、教える以外の業務を多数含みます。

我々にとって学歴は人生において最も重要な要素の一つです。身近な例では初任給の違いなど、人生に関わってくる問題ですので、国としてはきちんと保護、保証をしなければなりません。よって国が定める教育機関には教育の責任が必ずついてきます。その代わりに便宜を働いてもらえることになります。授業などでの著作物の利用について著作権料が発生しないのはその便宜の一つです。

一方塾はそういった責任、制限というものがありません。自由に運営することが可能です。その代わりに便宜が働きません。よって、仮に演奏権が及ぶという判決が出た場合も、この便宜の図式は変わらないため音楽教室側は支払いに応じる必要がありますし、学校においては便宜が図られ授業においては無償と言った形に落ち着きます。


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