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「芸術の満足度」=「入場料」×「面白さ」という法則。


「芸術の満足度」は、「入場料」に「面白い」を掛けると出る。
しかし、そこに正比例する法則はないんですよね。


「安いから、つまらなくても仕方ない」とは思えないし
「高いものを見られるだけの経済力がある自分に納得」なんかできない。


ある映画を見ながら頭の中でずっとそんな事を考えていた。

ある職業をタイトルにした映画だったが、
期待が大きかっただけに、失望も大きかった。
「社会派」も「今日性」も話題作りだけだった。
ラストシーンで、観客から失笑が漏れていたのが印象的であった。
役者さんたちはとても頑張っていたのに。


先ほどとは逆に「面白い」に出会う確率に入場料を掛けると
「芸術の期待値」を導き出すことが出来る。

例えば、映画・演劇・コンサートなど、それぞれで面白い作品に出会える確率はどれくらいあるだろうか?

映画は3割?
演劇はもう少し高くて6~7割?
コンサートはもっと高い?

これはもちろん、確率の分母をどう設定するかで変わってくるのだが、
「好みのジャンル、ひいきの人」というフィルターがかかる事によっては
さらに確立は変わる。
コンサートは、すでに「好きな」音楽や人の唄を聞きに行くので、「面白い」に出会う確率が当然高い。演劇も推しメンが出演する時はある程度は同じ事が言える。

これらの期待値で人は動くが、観た後の失望には誰も救いの手を差し出さない。
自らの期待値とカンの悪さを恨むだけである。
と、そんな事を映画館の闇の中でずっと考えていた。

「不寛容な社会」は、嫌いだが、「作品に対して寛容になれない思い」が、しばらく続くことになりそうだ。


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