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「モグネチュードンとノーマン」・・・異色の怪獣たち。

「モグネチュードン」「ノーマン」とは、
70年代に放送されていた特撮番組『スペクトルマン』に登場する怪獣。
写真は、そのフィギュアで、ガシャポンで購入できる。

左がモグネチュードン 右の頭がでかいのがノーマン

ちなみに背景は、文具屋などで売っている季節もののレターセット。
ノーマンの頭脳が藤の木に溶け込んでいるので、置いてみた。

ノーマンと藤の木



モグネチュードンは、まずその見た目の異様さだろう。
頭がモグラで尻尾?がナマズ。
それがが一体になって、時に上下入れ替わりながら、地震を起こして
東京を襲う。

「地震だから、ナマズとモグラかよ」というツッコミを入れざるを得ないスタイルと、ネーミングが秀逸である。

しかも、この怪獣が登場する回が又ぶっ飛んでいる。
怪獣の起こす地震により東京は壊滅状態に陥るが、スペクトルマンはその惨状をどうしようもない。

で、スペクトルマンの上司(派遣元?)であるネヴュラ71遊星は、
大地震が起こる前まで、地球の時間を巻き戻してしまうのだ。


スペクトルマンの存在意義を揺るがす所業であるが、秀逸なのはその後。

スペクトルマンに変身する蒲生譲二役の俳優が、繁華街でテープレコーダーを持って、街行く人たちに、インタビューをしていくのだ。
「もし今地震が起こったらどうしますか?」
「東京に地震が起こったらどうしますか?」

あまり考えていない、と答える人々を最後に物語は終わる。

このインタビューは、視聴者に問いかける直球のメッセージで
子供番組とは思えない主張がある。ある意味、黒澤明監督の「素晴らしき日曜日」のラストシーンに刺激を受けているのだろうか、と大人になって思った。


この「宇宙猿人ゴリ」~「スペクトルマン」は今後地上波などでは再放送もされないだろうが、BSあたりで又放送してほしいものだ。

   おわり



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