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「かつて、カルテはドイツ語で書く時代があった」・・・嘘か誠か。


私たちの子供の頃は、医者はカルテをドイツ語で書かなければならない、
と言われていた。
幼い私は、

「ドイツ語か、面倒だから医者になるのはやめよう」

と本気で考え、医師の道を選ばなかった、かどうかは覚えていない。
だが、医学の道を選ばなかったのは確かだ。
今では、実務に混乱が生じたり、伝え間違い、記録間違いが無いように
主に日本語で書かれている。

そのドイツ語に起因する医学用語の一つが「ガーゼ」だ。

アルコールを包帯の塗布したり、血止めの為に傷口を押さえる目の粗い布。
誰でも、子供の頃から一度はお世話になったことがあるだろう。 

「ガーゼ」は、明治時代、他の医学用語と一緒に日本で使われるようになったらしい。

この薄い布のことを、ドイツ語では「Gaze」という。
アラビア語の「qhazzah」またはペルシア語「qazz」から来たという説と、
中東の「ガザ」から来たという説がある。

現在戦闘が続く、あの「ガザ」である。
素材の吸水性を生かして血液を吸収し、医療に使われる「ガーゼ」の生まれた場所で多くの血が流されているというのは、何とも悲しい。

一刻も早く、世界が平和で満たされることを願う。
戦闘地域の話題を忘れる瞬間が、別の戦闘地域のニュースを聞いた時であるなんて、余りにも悲しすぎる。

               おわり


*この話は実際に現地で裏取りをしていません。
流用などはお控えください。


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