2023年の前期に引き続き、今年度も羽衣国際大学の南大阪地域学(総合講座B)の授業をさせて頂いております。
この授業では学生の皆さんに、自分の知らない世界に続く扉を開ける方法を体験して頂きたいと願っております。

皆さんは『南大阪』について考えたことはあるでしょうか?
殆どの方は『ない』と思います。

実は僕のふるさとは南大阪なんです。
具体的には藤井寺や富田林に住んでいました。

藤井寺では近鉄バファローズの試合を見に行ったり、藤井寺野球場で少年野球の試合をさせて頂いたりしました。
富田林では寺内町で歴史を感じたり、ダイエーやガソリンスタンドでバイトをしたりしました。
でも、今のように南大阪のこと考えたことはありませんでした。

昨年、この授業の中で皆さんと一緒に南大阪のことを考え、南大阪の大きな可能性と抱えている問題を始めて真剣に考えたのでした。
その時に僕の中には『南大阪』の扉が作られました。
この先、その扉をどれぐらいの頻度で開閉するかはわかりませんが、そこに扉を作れたというのが大切です。

今のネット社会は無意識に過ごすと、新しい世界への扉を作る機会がどんどん無くなっていきます。
ネットはアルゴリズムによって自分の好む世界を勝手に作ってくれます。
そこは見たい情報が溢れ、見たくない情報が一切出ない世界です。
そういう世界は非常に心地いいので、それ以上のことをわざわざして求めようとは思わなくなります。

それの何が駄目なのか?
居心地のいい世界に安住していいじゃないか?

駄目な理由は色々あると思いますが、思いつくままに書くと、
・その世界に慣れてしまって、刺激がなくなる
・その世界が無くなると、行き場がなくなる
・他の世界の人々と話せなくなる。その結果、話したくなくなる。違う世界の情報が入ってこなくなる
などなど、沢山の理由があると思います。

「刺激がなくても、行き場がなくなっても、情報が入って来なくてもいいんだ!!」
そんな人生も1つの選択肢として素晴らしいと思います。

ただ授業という、ある程度強制力のあるところでやらされた結果、新しい扉を手に入れる経験をするのも悪いことじゃないと思います。

扉は可能性とも言いかえることができるので、皆さんの可能性が1つ増えるような授業が出来たらと思います。

可能性はなんぼあっても邪魔にはなりませんからね!!

ということで、この授業の目的は、皆さんの可能性作りと考えて頂けたら嬉しいです。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?