大学院の非常勤講師をすることになりました。その3

大学の勉強は正解を追い求める事ではない。
正解がない問題に挑戦するのだ。
正解がない以上、どんな考えでも間違いはない。
あるのは、皆が納得できるか、できないかだけ。
間違いがないから、みなさんの意見をぶつけて欲しい。
こんなことを授業の最初に言いました。

毎回のレポートは個人差が物凄く現れます。
そらそうです。
育ってきた環境も違う、場所も違う、国も違う。
南大阪と聞いて、ピンとくる人もいれば、「どこそれ?」と思う人もいる。
そんな違う人々が1つの教室に集まり、お互いどんな事を考えているのかを共有する授業にしたい。
それがお互いの刺激にきっとなる。

という事で、僕の授業は1頁半ぐらいの分量の質問事項に答えて貰っています。
その答えを読むのがとても面白い。
ある方はしっかりと頭で考えて、別の方はガッツリとスマホで検索して、または何人かは適当に答えている。

そのレポートは次回、僕が読んで気になったものを名前は伏せて、内容だけドンドン発表していきます。
さらに「なぜそれを発表したのか」その理由を伝えます。

教室に集ってくれた皆さんには、「この教室に集まった一人一人がこんなにも違った考えを持つ人々の集まりなんだ」という事をわかって欲しい。
また、「好奇心の持ち方」「疑問の持ち方」「違う意見の面白がり方」を参考にして欲しい。

そんな事を考えながら授業をしています。
レポートが毎回、どんどんよくなっているので、どうやらやっている事は意味があるようです。
最後の授業でどこまで皆さんが成長するのか、今からとても楽しみです。

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