見出し画像

SCP-083〜085

SCP-083

アイテム番号:SCP-043
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-083は無人で2階建ての広さ366平方メートルの荒廃した家々です。██████████の███████地区にあります。██████後、財産整理書に記録されている住所が消失しました。最も新しく住んでいるはずの住人は███████家でしたが、[データ削除済]。財団が取得するまで、正面口と勝手口の施錠システムが腐食、凍結されていて、正面の窓から入れる構造のため地元の麻薬密売人の"事務所"として利用されていました。建物の外側で騒ぎが起きて正面口を[データ削除済]で破られた時、SCP-083は███████で初めて財団の注意を引きました。

SCP-083のドアから中に入った被験者(グループA)はときちんと整理された家具一式と電気式で20世紀初頭の設備、装飾のキッチンがあることに気づきます。窓から中に入った被験者(グループB)は内部を窓から見た通り"暗く荒廃している"と報告しました。グループAの被験者は家の中にグループBのメンバーや他のメンバーを見る、聞く、見つけることができないとも報告しました。グループBはグループAのメンバーがドアを通ると"跡形もなく消え去る"と報告しています。

両グループの説明は建物内の状況どころか、同じ階の間取りさえも一致しませんでした。窓の相対的な位置と、そこから望める通りの風景だけ一致。家の外にいる被験者はグループBのみ見ることができたと報告しています。

この観察は何度もスタッフによって試行、確認され、さらにSCP-083の勝手口からでも"家具付き"の内部につながることが発見されました。非正規の侵入(例、窓、屋根の穴、煙突、その他)では"荒廃した"内部につながり、SCP-083の外部から標準スペクトル映像機でそれぞれ違った方法で侵入した被験者を記録することはできるが、被験者同士お互いを検知することはできません。家具付きの内部が静的ではないとうことも発見されました。SCP-083の間取りは造り、数、種類が明らかに変化します(文書#083-A参照)。SCP-083内部の編成パターンまたは間隔は明らかになっていませんが、SCP-083内部に人間がいる間にこの現象を観察、体験した被験者はいません(実験083-03概要、文書083-C一覧を参照)。人間が内部にいる限り、間取りは安定したままだと推測されます。"家具付き"の内部はよく整備されているように見えますが、住民や管理人はこれまでに発見されていません。

なんか入ってる人によって内装とか間取りとかがガラッと変わっているらしい。麻薬取締犯の家なんて、それもそれで怖いですけれどね…

SCP-084

アイテム番号:SCP-084
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-084は、開けた広い場所の中にある、2つの小さな建物が付随した大きな電波塔のように見えます。SCP-084それ自体、あるいは周囲から発信される効果により、SCP-084の直接観測およびサンプル収集は不可能です。SCP-084は局所的な時空/現実に有害な影響をもたらす波や光を発信しているようです。その最も顕著な面が、SCP-084の活動領域における局所空間の変容です。外部から観察した場合、おおよそ直径200mの歪んだドーム状の活動領域が形成されます。SCP-084は活動領域内のランダムな点に現れます。そして、不定期に"ジャンプ"するようであり、時には活動領域内の複数の場所に同時にあらわれることすらあります。内部から観察した場合、SCP-084を"中心"とした無限の空間のように見えます。

SCP-084に到達することは、放射効果の影響で不可能となっています。活動領域内部においてSCP-084へ到達する試みは、3ヶ月と12日に渡る車両と徒歩による献身的行軍を行った場合ですら、地平線上のSCP-084との相対的な位置が全く変わらないという観察結果に終わりました。終了テストは不可能であることが証明されています。活動領域外部から侵入するときですら、いかなる破壊手段も物理的にSCP-084に到達することが出来なかったためです。局所空間にも定期的な歪みが生じます。"瞬く間に"ランダムに相対距離が伸縮したり、建物や被験者が突然何千mも"ジャンプ"したり、別の地点へ"駆け上がっ"たり、時には"重ね合わされ"たりします。"重ね合わせ"は生体組織に顕著な悪影響をもたらします。

██████████ ██████は最初の活動領域の出現時に内部、あるいは周辺部に位置していたと想定されている町です。この町はもはや活動領域外部から観察することができませんが、一度だけ活動領域内部において現れたことがあります。██████████ ██████はその活動領域内部にあった間、同じ人口数(343名)を維持しました。出産や通常の老化は不可能なようです。活動領域での自殺、他殺は回避されるようであり、死者は"またたき"、死の数秒後に無傷で現れます。致命傷に見える傷が視覚的に"凍りつき"、塞がるといった、"巻き戻し"現象のレポートすら複数報告されています。ほとんどの建造物と同じように、多くの住民たちは複数の矛盾した時空の事象を示しているように思われます(詳細な観察については記録084-A4を参照してください)。

電子機器と記録装置は活動領域内部及び周辺では正しく機能しません。被験者たちは映像、音声記録装置および再生装置から"奇妙な"、または"動揺させる"発信が行われている事を報告しています。これにより██████████ ██████は完全に外の世界から分離されており、財団が収容措置を行なう必要はありません。またランダムな期間の後、活動領域から出ることは不可能であるようです。██████████ ██████から来た一人の被験者が██████████ ██████の境界から約400mの開けた草原で発見されました。彼は、六年間も旅していたと報告しました。

いろんなものを歪ませるSCP。不定期にスリップ(ワープ)するようです。おそロシア…


SCP-085

アイテム番号:SCP-085
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-085は、SCP-067SCP-914の間で行われた実験結果です。被験者-1101Fは、SCP-067を使用して一人の女性の人物像を描きました。高さ15cm(6インチ)幅3.8cm(1.5インチ)、サマードレスを着て長い髪を後ろで縛ってポニーテールにしており、下部に名前「カサンドラ」と書かれています。[削除済]博士は、SCP-067によって作られるイメージに様々な設定でSCP-914を使用する実験を提案しました:[Fine]設定を使用して「カサンドラ」のスケッチは現在の状態に変化しました:意識を持っている、黒と白の綺麗な線で描かれた動く若い女性です。この結果を再現する更なる試みは不成功でした。

SCP-085は「キャシー」と呼ばれるのを好みます。██-██-████現在、彼女は完全に意識を持っており、3次元世界と彼女の2次元世界の隔たりを把握しています。声は聞こえませんが、彼女は手話と文書を通してSCP財団人員と情報交換することを学びました。人員は、彼女は孤独ではあるが友好的で活動的であると報告しています。

SCP-085は同じぺージの上であれば、どんな描かれた物とでもまるでそれが本当であるように相互作用することができます。たとえば、彼女は手書きの衣類を着ることができ、スケッチされた車でドライブする事ができ、ペイントされた飲み物を飲む事ができました。動物と人間を除いて、どんな描かれた物でもSCP-085と接触していると動くようになりますが、接触が離れるとすぐにその位置に停止します。海の波や木々の揺れなども、SCP-085によって動作させられるまでは平衡を保って落ち着いています。

2つの面が同一平面にある限り、SCP-085は1枚のイメージからもう1つへ移る能力も示しました。SCP-085が描かれる隙間が無い画像(例えば反復するパターン)に入る場合、絵は背景画像に変わります。そこでは画像の終わりのない平面としてSCP-085は認識している様です。

今のところ、SCP-085は紙またはキャンバス面に存在することができるだけです:SCP-085は、写真、ボール紙、ガラスまたは羊皮紙の上に移ることができません。他の作品に入る際、SCP-085は新しい環境の芸術スタイルを彼女に引継ぎます(漫画雑誌、油絵、水彩、木炭スケッチ等) 注:漫画では彼女の声は典型的な漫画の吹き出しとして見えます。また、コマを移動すると彼女のサイズは相対的に適切な大きさへ切り替えられます。

なんでも書いたことがそのまま使用できるという便利なもの。確かSCP-067ってあの…あの筆ですよね…(記憶喪失)

出典

本家様

この記事が参加している募集

X日間やってみた

よろしければサポートをお願いいたします!クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!