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SCP-116〜120

SCP-116

アイテム番号: SCP-116
オブジェクトクラス: Euclid

説明: SCP-116の外観は9歳前後のコーカソイド男性です。皮膚は身体、四肢、頭部の98%にわたって焼かれたり傷つけられたりしています。SCP-116の骨格構造は標準的なHomo sapiensの骨格配置と著しく異なっており、全ての骨は危険なほど壊れやすくなっています。人類の身体とSCP-116の身体との最も顕著な違いは、後者の関節の不在です。SCP-116は自立した動きを完全に行うことができますが、その動きにより複数の粉砕骨折を影響された全ての骨に引き起こします。これに対処するため、SCP-116は驚くべき自己治癒を見せ、数分間で完全に硬骨の配置を再生します。SCP-116は獲得以来言語を使用する能力を示していますが、彼が話すことができる言語は片言の英語のみであり各単語はほとんど脈絡のないものに置き換わっています。SCP-116の話を理解しようとする長時間の試みは研究者の長期的な精神退化を引き起こしました。単語の置き換えには規則性がないように見えますが、翻訳しようとする試みは続いています。研究により、SCP-116は低レベルのテレパシーが使用でき、そのために犠牲者の脳機能を長期間にわたって低下させられるのではないかと推測されています。

もろーい体のSCP。話を理解することに精神衰退を起こさせる。

SCP-117

アイテム番号:SCP-117
オブジェクトクラス:safe

説明: 当物品は通常の万能ナイフのように見えますが、メーカー及びブランドは不明、フロリダ州の███████████にて発見されました。一見、通常のツール(ドライバー、ナイフ、缶切りなど)が見受けられますが、使用者が仕事を始めたとき、何を引き出して使おうとしたか、またツールが収納されていたであろう空間的な大きさに関係なく、引き出されたツールは仕事に完全に適合するものとなります。他のツールはそのままであるように見えますが、仕事が終了しツールがしまわれると、当該ツールのさらなる使用が必要とされていない限り、当該ツールを物品中に発見することはできません。

万能ナイフ。万能。

SCP-118

アイテム番号:SCP-118
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-118は海洋性原生生物の一種で、ものを組み立てる機能、自己改善機能、海水に存在する物質から核爆弾を作り出す能力などを持っています。SCP-118は未知種であり科学コミュニティによる機密処理も取られていませんが、ユーグレナ植物門との類似性がある一方、移動速度や栄養貯蔵量、アルファ放射線耐性は非常に高いものです。生物種SCP-118は世界中の海域で見つかっています。

生存可能な海水中において、SCP-118が探索する物質は鉄、銀、銅、炭素、TNT、ウラン同位体を含み、かつそれらに限定されません。SCP-118がそれらの物質を見つけた際、物質の大きさに従い細胞へ吸収されます。単分子・原子(たいてい水に溶けているもの)は、特殊なタンパク質製ポンプを通り細胞膜を浸透します。それらよりは大きく細胞自体よりも小さいものの場合、食細胞に摂取されます。さらに大きなものの場合、未知の手段によって分解され、前二種の方法で吸収されます。この「採掘作業」は金属のインゴットといった固体や硬質の物体においてもなされます。

吸収した物質が閾値に達すると、生物種SCP-118はその時点で彼らがいる海域の底の「組立エリア」へ向かい、核爆弾製造作業を始めます。組み立てられる核爆弾はウラン235を用いたガンバレル型のものです。組立中核爆弾の観察によれば、金属製の円筒形ケースの組立がまず始まり、続いて臨界量以下のウラン塊2つとそれらを衝突させるための通常爆薬が生産されます。SCP-118が採取したウランを濃縮する方法はいまだ分かっていません。(補遺4を参照) ウラン塊2つの衝突面からウラン238を取り除きトリガー機構を構築すると核爆弾は完成します。SCP-118は非常に微量の物質を(最初に)小さな「種子」物質に加えることで必要不可欠な部品を組み立てるようです。異なる原子・分子が同じ部品に付け加えられ、均質にする必要のない部品が組み立てられます。現在未知の方法により、SCP-118はほんの少しずつ、マイクロメーター以下の微小なかけらをつなげていって、種子を構築していきます。SCP-118が種子に新しい材料を継ぎ目なくつなぐメカニズムは未知なるものです。組み立て時間は作られる核爆弾のサイズ、水の状態、ミネラルの入手量に依存しますが、観察によれば中型サイズのものを作るのに平均300日間ほどかかっているものと思われます。

核爆弾が完成すると、SCP-118はトリガー機構の回路への入力を行い、それを起動します。SCP-118によって生じた核爆発のうち、およそ90%が20~35キロトンと記録されましたが、報告によれば小さなものは4キロトン、最大で███キロトンにまで達します。人間の邪魔が入ったケースを除き起爆の失敗は観察されておらず、記録された核爆弾はすべて起爆されているか、完成前に水から引き上げられています。SCP-118の構築する核爆弾は人間の作った同種のものより大きいですが、海水がウラン塊2つを隔てて核爆弾の大部分を占めており、それによって中性子が減速するためにそうなっているものと思われます[]。どの組立エリアでもたいていいつも1個から3個の爆弾が製造中で、同時に6個の製造が確認されたこともあります。多数の爆弾が同時に組み立てられ中のゾーンでは、1つが起爆された際他が破壊されたり連鎖的に起爆したりするのを防ぐのに十分必要な距離が取られています。

財団は一般市民や他の団体がSCP-118のサンプルを取得するのを防げませんが、他の種との表面的な類似、量がわずかであること(海洋性原生生物すべてと比較して)、原料の豊富な場所以外では不自然な振る舞いをしないこと、異常な生物種についての情報が公開されるリスクを考慮した財団による科学研究の通常監視などにより、細胞サンプルからSCP-118の本当の振る舞いが明らかになる危険性は最小限に抑えられています。

現在、財団は活発なSCP-118の組立エリアを6つ把握しています。組立エリアの自然消滅も確認されていますが、SCP-118に割り当てられた調査員たちは、非常に目立つ影響なしに組立エリアを除去することは、現在実行困難であろうという点で現時点の意見の一致をみせています(詳細は実験ログ118-ガンマ参照のこと)。そのようなわけで、SCP-118の組立エリアを「レッド・ゾーン」とし、その周りの「イエロー・ゾーン」とともに収容することが確立されました。さらに、SCP-118が極めて集中しているエリアを「注意ゾーン」とし、組立エリアが作られていないか監視されます。

あれ?自力で爆弾を作れるんだっけ…?

SCP-119

アイテム番号:SCP-119
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-119は、Panasonic製 [修正済] 電子レンジです。最初は、████バレーワイン園の資産処分市でエージェントによって購入され、発見されました。████バレーワイン園では、醸造されたワインを急速に熟成させ、高価なヴィンテージワインを製造するという目的に、SCP-119の異常な特性を利用していたと考えられています。記録によれば、████バレーワイン園の設立年である2005年よりもずっと古い、19██年ものまでのヴィンテージワインを不法に販売していました。これらの販売により、会社は製品情報の偽装及びその他の詐欺に該当するとして民事告訴され、結果的にこれが原因で████バレーワイン園は破産申請をすることになりました。SCP-119は、マグネトロンがマイクロ波を発振しないという点を除けば、あらゆる面で標準的な電子レンジです。マイクロ波の代わりに、この電子レンジのマグネトロンは時間を加速する未知の放射線を発振します。

時間の加速の程度は最初に設定された時間と出力に依存します。時間は3桁の数字として入力可能で、出力は五段階から選択可能です。レベル1の出力では、入力された秒数と電子レンジ内の経過時間は一致します。したがって、30秒と入力すれば電子レンジは30秒間稼働し、結果的に内容物は30秒だけ時間経過を経験します。各出力レベルが1上がるごとに、時間の加速は指数的に増加します。レベル2の出力で30秒と入力した場合、電子レンジは30秒間稼働し、内容物の時間は900秒(15分)、つまり30*30秒経過します。出力レベル5で、999秒を入力した場合、電子レンジは999秒間稼働し、内容物の時間は995兆99億9千万4999秒(3152万9964年)経過します。

電子レンジについているその他のボタンに関する実験では、一般的電子レンジと同様の機能を保持しているようでしたが、異常な特性を示す結果は得られませんでした。「分+」ボタンは60秒を追加し、「解凍」機能は使用者に定期的に扉を開かせ、内容物を突っつくよう促します。しかしながら、稼働中に「分+」をおした場合には、時間の加速比の修正は行われません。単に、事前に計算された比率に従ってもう60秒分だけ時間が経過します。(例:出力レベル2で30秒稼働させると、内容物の時間は900秒(15分)経過します。この途中で「分+」ボタンを押した場合、電子レンジは90秒稼働しますが、内容物は2700秒(45分)、つまり3*(30*30)秒だけ経過します。8100秒(135分)、つまり90*90秒とはなりません。)

SCP-119は分解可能であり、マグネトロン以外のパーツは交換可能です。本マグネトロンを、同型を含む他の電子レンジに取り付けた場合でも、同様に時間加速効果を示します。しかしながら、本マグネトロンが発見された最初の電子レンジ以外では、出力レベル3以上の効果は発現しませんでした。

すべての一般的な電子レンジと同じように、SCP-119にも扉が閉まっているときのみ機能する機構が搭載されていましたが、分解の過程でこれを無効にする決定がなされ、扉開放時にも稼働できるようにされました。続く実験で、SCP-119から発振される放射線は、マイクロ波と極めて似た放射パターンを示すことが明らかにされました。しかし、今後SCP-119の開扉状態における稼働実験には、クリアランスレベル4以上の認可が必要です。

指数的に加熱される電子レンジ。

SCP-120

アイテム番号:SCP-120
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-120は、内径約2.5m、深さ約0.3mの小さな子供用の水遊びプール(淡いピンク色)であるように見えます。プールは一般的なビニール製に見えますが、いかなる手段(概要は文書#120-32を参照)を試みても破壊できないことが証明されました。プールの構造及び圧力をかけた際の反応は典型的なプール(緩やかに圧力を加える事で、その部分が凹んでいく)と同様の物です。

プールの中には強く輝く有色の液体のような物質が確認されますが、それは我々の次元において部分的に見えているものに過ぎないようです。その物質を有機的、もしくは無機的な手段で動かそうとしても反応がありません。しかし、その物質は物理的に別次元に存在している事を示唆しており、定期的にかすかに光りながら、全体が規則的にさざなみを立てて動いています。

SCP-120の興味深く非常に便利な特性は、定期的に財団の職員によって使われています。37.8kg未満(衣類を含む)の荷物を持った生きた人間がプールに入ると、プールを通って落ちていき、11箇所ある目的位置の1つへとたどり着きます。これらの目的位置については補遺を参照して下さい。

この特性が機能するために必要な特定の条件は、遺伝的に人間である事、意識がはっきりした状態である事、指定された重量を超えない事、水面の上にいる事です。これらの条件が満たされない状態でSCP-120の利用を試みた被験者は、液体の下にあるプールの底に足がついたと報告しており、それ以外の結果は観測されていません。

SCP-120は、大規模な非常事態が発生した際に司令部-██のための避難手段として使用され、厳重に警備された別棟で維持・保存されています。避難手順を調べる際は、文書#120-22を参照してください。

SCP-120は、1992年8月31日に█████(カリフォルニア)の地方警察当局が、管区で行方不明となった子供たちを調査していた際に発見され、財団の注目を引きました。財団は関連機関の一般経路より自動的に送られてきた情報から、エージェントを対象の確保並びにサイト-19へと輸送する為に派遣しました。サイト-19では2年の間試験が行われました。

試験の後、1994年に現在の場所である司令部██へと動かされました。

入ると変なところに飛ばされます。入らなければいいのでsafe。

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