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SCP-098〜100

SCP-098

アイテム番号:SCP-098
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-098は、未知の甲殻類の種です。彼らは蟹に似ていますが、ハサミではなく、脚の前面にナイフに似た構造の、極めて鋭い刃の石英を組み込んでいます。標本は、現地に生息している普通の節足動物よりも40cm程背が高く、60cmに渡る大きなサイズに達します。

SCP-098の標本は、隠れる場所のある水深の浅いプールがある環境を好みます。彼らは、空気中と水中の両方の環境で呼吸する事ができます。また彼らは、原始的な肺に取り付けられている喉のような器官を使い、発声することが可能です。

SCP-098が獲物を攻撃する際、集団で狩りを行う動きを見せます。標本が獲物を見つけると、彼らはそれを取り囲もうとします。彼らは動物の鳴き声を、明らかに混乱させたり所定の位置に引きこむ為に、模倣します。準備が整うと、標本の1つは獲物へと近づきます。最初の標本に注意が向いている場合、他の標本が獲物の背後へと移動し、足やその他の四肢の腱を断ち切ろうとします。彼らは獲物を混乱させるため継続して鳴き声を模倣します。切断後、SCP-098の標本は、その切傷に粘液を吐きかけます。この物質は急速に硬化し、失血や感染を予防します。獲物が完全に動けなくなるまで、それは続けられます。

この時点で、標本は獲物を食べる為に、小さな肉片へと切断を始めます。これは体の他の部位に移動する前に、容易にアクセスできる、顔や四肢のような柔らかい組織から始まります。獲物の息が続く限り、SCP-098の標本は餌を食べ続けます。獲物の大きさと現在の標本数に応じて、食事は数時間から数日間続きます。

SCP-098の標本は、至近距離に食物が存在する可能性を通信するため、または突然の脅威に対する警告の為の、いくつかの能力を示しています。SCP-098は当初、人間レベルの知性を持つかもしれないと思われていましたが、現在では単にオウムが行う人間の声での鳴きマネと同じだと考えられています。

SCP-098は概して人間の大人にとって脅威ではなく、犬や猫、子豚のように小さな獲物を好みます。しかし、十分な標本数が存在する、あるいは他に獲物が手に入らない場合、自らよりも大きな獲物を攻撃することもあります。

SCP-098は██████年、子供の失踪事件の多発の後に、ブラジルで発見されました。

まあ鋭いナイフみたいな水晶を持っているカニです。

SCP-099

アイテム番号:SCP-099
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-099は73cm×50cmの"肖像"と題された絵画です。1935年にシュールレアリストであるルネ・マグリットによって描かれました。そのオリジナルはミーム的な特性を持ち、長時間、あるいはおよそ3mかそれ以上に近づいて見ると、激しいパラノイア(偏執病)を起こし、また長期にわたる精神への影響があります。"肖像"にはシンプルな静物が描かれていますが、そこにはこちらを見つめ返す目が描き加えられています。

現在、ニューヨーク現代美術館には、パラノイアの引き金となる重要な要素を削った複製品が飾られています。変更された描写の詳細は文書099bを参照してください。オリジナルに忠実な複製や写真はミーム的な特性を保っています。

長時間、あるいは近距離でこの絵画を見た人間は、全ての人、あるいは目が描かれた絵画から見つめられているという妄想にとらわれます。症状が重篤な場合では、被験者は無生物と視線が合ったと報告しました。

症状は重く、被験者は完全に後ろを向いた人物とでさえも目が合うと報告しました。最初に絵の影響を受けた距離によっては、被験者は死ぬまでこの症状に悩まされ、結果として重度のパラノイアと群衆恐怖症を引き起こします。

3m以内に近づいちゃうと、精神に悪影響を及ぼしかねない。ご注意ください…

SCP-100

アイテム番号:SCP-100
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-100はサウスカロライナ州█████████から80kmの位置にある破棄された廃品置場で、"ジャマイカンジョーのジャンクヤードジュビリー1"として知られています。廃品置場はおよそ5,000m2のフェンスで仕切られた土地を有し、荒地と保管用の土地だけでなく、2棟の倉庫、店舗、小さな住居用の建物が建っています。SCP-100にはおよそ1,500台の車両があり、それらは押しつぶされたものも押しつぶされてないものもあり、また推定5,000ドル(3,870ユーロ)の価値がある、およそ1,400kgの仕分けされたスクラップもあります。

SCP-100-1と、SCP-100-2-A及びSCP-100-2-Bを含めたその構成物を通じてSCP-100の異常な効果が現れます。SCP-100-1かまたはその構成物のうちの一つがSCP-100の周囲のフェンスを通り過ぎると自律性は失われ、再侵入するまでこの状態のままです。

SCP-100-1は銅のパイプと裸銅線、アルミ缶で大部分が作られた、自律型の知性ある人型構造物です。SCP-100-1は手話によるコミュニケーション能力を有していますが、書面や口頭でのコミュニケーション能力は欠如しています。SCP-100-1は販売以外の話し合いには大体の場合無関心のため、得られる情報は限られたものになります。SCP-100-1は熟練の技能を有するようで、カーコンプレッサーやフォークリフトのような重機だけでなく、アーク溶接、ドリル、電動のこぎりといった道具を扱う能力も見せます。

SCP-100内の利用可能な材料を使って、SCP-100-1は自身と類似した自律型構成物を造りだす能力を持ちます。SCP-100-1は特定の4種の動物――イグアナ、ワニ、カメ、フラミンゴ――を造りだす傾向にありますが、例えば愛玩動物のような他の種も造りだすことが知られています。従順さを維持するために、SCP-100-1は2つの物体を有することが認められており、それぞれSCP-100-2-AとSCP-100-2-Bと指定されました。

SCP-100-2-AとSCP-100-2-Bは、SCP-100によって作られたと考えられている、外見は昆虫に似た構成物で、SCP-100が発見された時からSCP-100に存在していました。SCP-100-2-AとSCP-100-2-Bの背面にはそれぞれ"レイモン"と"ベアトリス"という名が溶接されています。これらはSCP-100のコンパニオンとしてだけでなく警備員としても動作するように見え、定期的にSCP-100-1が点検する時以外はSCP-100の周囲をパトロールしています。

SCP-100-1は毎日同じスケジュールに沿って行動するようです。

  • 0800~1500: SCP-100-1はSCP-100の店舗に入ってカウンターの奥に座り、入店したいかなる人間とも商取引しようとします。時折、SCP-100-1は未知の理由により仕事場に早めに戻ります。

  • 1500~1600: SCP-100-1は曖昧な身振り手振りでコミュニケーションしながら、SCP-100-2-AとSCP-100-2-Bの点検を行います。点検は手入れ、修理、そして"取ってこい"('Fetch')や"かくれんぼ"('Hide and Seek')に似た動きからなる傾向にあります。

  • 1600~2000: SCP-100-1はSCP-100内の材料の検討、道具や重機の掃除とメンテナンス、SCP-100内の建物の内外の掃除といった、様々な仕事に従事します。

  • 2000~0000: SCP-100-1は余暇活動を行うようで、新しい構成物を造ったり、SCP-100-2-AとSCP-100-2-Bと戯れたり、SCP-100をパトロールしたりします。

  • 0000~0800: SCP-100-1は住居用の建物に入り、この時間が終わるまでデスクに座ったままでいます。

SCP-100-1がカウンターに座っている間にSCP-100の店舗に人間が入店した場合、SCP-100-1は様々なジェスチャーで彼らと交渉を始めようとします。SCP-100-1は大体はスクラップや自身が作った物を売ったり、修理を行ったりですが、スクラップを買い取ることも知られています。SCP-100-1は読むことが出来ないにも関わらず、売上の計算といった基礎的な数学能力は有しているようです。

SCP-100-1が行う販売は大抵いくらか不公平なものです。SCP-100-1は不完全な目盛りと安くて汚染されたスクラップの山を故意に使用することが分かっています。またSCP-100の領域内の効果についての知識があるようで、SCP-100からでると自律性が失われるにもかかわらず、SCP-100-1は繰り返し構成物を売ることも知られています。この事についてSCP-100-1に問いただす努力は、"返品不可!"と読める壁のサインを指し示すSCP-100-1の無感情で冷淡な反応に終わりました。

SCP-100は1976/09/11にスクラップ置場内を変な機械が歩いているという報告の後に回収されました。これらの噂は都市伝説扱いされ信用されず、不動産売買に偽装した収容が実行されるまで、財団エージェントがSCP-100の土地所有者を装うために派遣されました。木製のプライバシー・フェンスがSCP-100の周辺部に沿って建てられ、マジックミラーが店頭に取り付けられ、現在は█████████の街近くを通過する高速道路が大多数の一般人の通行を逸らしています。

なんかその範囲に入っちゃうと自立性がなくなるみたいな…?長すぎてちょっとね…これでやっと100紹介しきったので、次回からは一気に5つずつやっていきたいと思います。(画像持ってくるのがめんどい為、ペースアップも含め)

出典

本家様

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