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SCP-089〜091

SCP-089

アイテム番号:SCP-089
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-089は艶出しされた土器製の像で、高さはおよそ3メートル、翼と牛の頭を持った口の開いた人型の生物を表しています。像の胴の正面には蝶番が付いていて開くことができ、体積にして約0.6立法メートルの空洞を現し、外側からロックすることができます。像の背面には(おそらく古代カルタゴの)カナン語で銘が刻まれています。1その像はおよそ紀元前2世紀からのものです。

稀に(時には世紀を超える周期で)、像は言葉を発します。これらの音が立てられる原理はわかっていません、また像の口は動きません。像の発話はカナン語(おそらく銘文と同じ言語)で行われ、次から成ります:

  • (SCP-089-Aの)名前、もしくは描写;

  • プロトコルM8の達成の要求とそうするための指示; および

  • 比喩的な言葉による付随するタイプ-S事象の描写

3から11日の間に、既にプロトコルM8が完了していなければ、各発話事象に続いて、発話事象で与えられた描写通りのタイプ-S事象が開始します。各タイプ-S事象は伝染病の発生、自然災害、大量虐殺または他の大虐殺を伴う集団ヒステリー、もしくは資産への大きな損害と人間の命の損失を伴う他の事象であり、プロトコルM8の完了が成功するまで続きます。各記録された発話事象の場合、付随するタイプ-S事象は、著しいものでありながら、SCP-089-Bに直接影響しない地理的地域に限定されています。これは、いくつかの記録された場合において、SCP-089-BがSCP-089もしくはプロトコルM8を知らない、またはタイプ-S事象を阻止するためのプロトコルM8の着手にSCP-089-Bが不本意であることが原因で、その時間だけタイプ-S事象が長引く結果になります。

各発話事象で、SCP-089-Aは健康で、8か月から6歳までの傷などのない人間の幼児もしくは子供であり、そしてSCP-089-Bはその子供を生んだ母親です。全ての記録されたケースで、発話事象の時点でSCP-089-Aと-Bはどちらも生きていて健康であり、そしてお互いの信用と愛情の固い絆で結ばれることを経験しています。

その空洞にSCP-089-AがSCP-089-Bによって置かれそして引火性材料の点火の後、SCP-089-Aは燃え、2時間から5時間にわたって破壊されます。

プロトコルM8が終わらない限り変なことを起こし続ける。古代カルタゴについて今度説明する気になってきました。そちらはまた別のシリーズで!

SCP-090

アイテム番号:SCP-090
オブジェクトクラス:keter

説明: SCP-090は19██4月10日に███████、██████にて発見回収されました。回収の前には、SCP-090は近郊の聖堂の小室に位置していました。SCP-090は持ち出され、聖堂は燃やされ、六人の修道僧と司祭が終了されました。SCP-090は回収以来サイト-██に位置しています。対象が聖堂の前にあったそもそもの場所は記録されていません。

SCP-090は黒色の立方体構造物[20cm×20cm×20cm]で、未知のセラミック素材でできています。対象は文書090-B[非添付]に大枠を示した試験の後、破壊不可能と分類されました。どの面も一万の正方形に分割されており、その配置はルービックキューブに似たものです[辺当たり100の区画、それぞれの区画は幅2mm]。どの正方形にも物体表面にエッチングされた紋様の一部が乗っています。エッチングは白く発光しています。

未知の内部構造により、(だいたい)2.8秒ごとに一つの行あるいは列が揃え直されます。対象の配列については1242CEより漠然とした記録が取られていましたが、1533CE以前に取られたものは失なわれました。現代技術により正確に配列を画像化し記録することができるようになり、その研究も行えるようになりました。

区画間は、正方形がその直接隣接するものと整合しない限り、細い白い線で分割されています。今のところ物体表面の整合は22種わかっています。現在までに見た整合の総覧については25.090.090.04D[非添付]を見てください。

D-023016-024016-024015は現在のところ唯一SCP-090表面において三つの隣接した区間が整合したものです。B-100023-100024-099024-098024とC-043077-042077-042076-042075は四区間整合です。六区間整合もあります。整合の影響についてを含んだ研究ノートについては文書090-Bを見てください。

全ての面が完成したら、それは未曾有の天災を発生させるだろう、との仮説が立てられています。

まあ少し大きめのルービックキューブなのですが、これがそろった時には、大変なことが起こるとか…

SCP-091

アイテム番号:SCP-091
オブジェクトクラス:Anomalous Safe

説明: SCP-091は「スコッティ」ブランドのティッシュ箱(現在は空)です。SCP-091を観察した人間は、すぐに圧倒的な郷愁の感覚にかられ、自分の記憶の中でも「SCP-091(スコッティのティッシュ箱)が近くあった時」についての追憶を始めます。(それがあった時に起きた事件、或いはそれと関係の深い人々や場所など)

SCP-091は元々Anomalousアイテムとして判定され、遺物サイト44に送られました。しかし、それからしばらくして、その時の回収チームの一人である研究アシスタント████が、199█年に行われた彼女の結婚式のビデオに映っていたSCP-091を目撃した途端に「懐かしい思い出が洪水のように溢れて来た」と証言したのです。

  • 結婚式でのSCP-091の思い出。

  • 披露宴でのSCP-091の思い出。

  • 新婚旅行でのSCP-091の思い出。

研究アシスタント████の元夫へのインタビューの結果、彼もそれらの場面全てにSCP-091の存在があったことを記憶しており、それに対して強い思い入れがあることを語りました。更に調査した所、結婚式に出席した数人がSCP-091の存在について言及する心理的効果を示しました。

他の出席者たちに対しては、SCP-091の事を何も知らせずに結婚式について述べてもらいました。彼等の場合は、SCP-091の存在を含めずに結婚式の各場面を語りましたが、我々がSCP-091について質問をすると、すぐに以前観察されたケースと同様の反応を示しました。

他の状況下における試験も継続的に行いましたが、同じような結果を生み続けました。また、被験者がSCP-091の含まれた画像や映像を見ることが出来る限り、記憶処置も効果が無いことが判明しています。

注目すべきなのは、各記録において登場した全てのSCP-091の中身がティッシュで満たされていたという事実です。

家にもあるような、スコッティのティッシュ。これを見ると懐かしくなってしまうそうです。なんだそれ。

出典

本家様

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