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SCP-086〜088

SCP-086

アイテム番号: SCP-086
オブジェクトクラス:Safe Euclid Safe

概要: SCP-086はその構成物それぞれが1978年の事務用品の体をなした固着性組織の集合体であり、以前財団の管理者だった[編集済]博士(1907-1978)の意識であると主張する意識を内包しています。その8つの構成要素は、ダイヤル式の電話機(SCP-086-1)、壁掛け式の鉛筆削り機(SCP-086-2)、卓上ホッチキス(SCP-086-3)、マイクロフィルム読み取り機(SCP-086-4)、冷水器(SCP-086-5)、書類棚(SCP-086-6)、科学計算用電卓(SCP-086-7)、および計算尺(SCP-086-8)です。これらの構成物の間に物理的あるいは電磁気的なつながりは検出されていません。

SCP-086の各構成物は生体物質からなり、様々な量のキチン質、ケラチン、および炭酸カルシウムだけでなく痕跡量のナイロン、レーヨン、およびポリエステルから成る甲殻に包含されています。
DNA解析によってSCP-086に含まれる組織の一部はヒト起源であり、別の一部は[データ削除済]起源であることが明らかとなりました。

SCP-086-1は高次構造的および解剖学的な不整にも関わらず脳として機能する大量の神経組織を含み、この脳が SCP-086の意識の大半を担います。

SCP-086-1は受話器のマウスピースに耳に相当するもの(鼓膜、耳小骨など)を持ち、音を聴くことを可能としています。X線検査・超音波検査ではいかなる喉頭構造も明らかにできませんでしたが、SCP-086 はイヤーピースを介して([編集済]博士の声とアクセントに正確に一致して)話す能力があります。SCP-086-1はベルを鳴らすことも可能ですが、SCP-086はベルを鳴らすことで「頭痛がする」と主張しており、それゆえに眠りから覚めるとき(この際は素早く2回)や苦しんでいるとき(この際はモールス信号で「SOS」を)にのみ鳴らします。

SCP-086-2、-3、および-4は摂食器官として機能します。SCP-086-2は鉛筆の削り屑を消費し、SCP-086-3はホッチキス針を消費し、SCP-086-4はマイクロフィルムを消費します。SCP-086-5 は膀胱と腸に相当する複合物として機能し、代謝物を蓄積します。

SCP-086-6は知覚および操作的機能を複合したようないくつかの器官を持っています。SCP-086はSCP-086-6の内部に置かれた印刷物を読み小さな物品を操作する(例えばページをめくる、書類をABC順に並べる)能力を持つことが証明されています。SCP-086の要求に基づき、定期的に機密扱いでない書類や事務作業が与えられます。

SCP-086-7および-8の生物的機能はまだ決定されていません。しかしながら、SCP-086 は付近からこれらが撤去されたとき顕著な不快感と混乱を感じたと述べたため、知覚の中で何らかの役割を持つと推測されています。SCP-086-7は入力を受け入れるがそれに対する出力は無作為な絵文字やLED の「ノイズ」であるようです。

SCP-086は[編集済]博士の記憶への完全なアクセスをこなし、全ての試験で以前から存在していた[編集済]博士の心理学的プロファイルと100%一致することを示しました。しかし、SCP-086はそれが実際自身を[編集済]博士であると考えていると裏付ける方法はなく、[編集済]博士であるかのように巧妙に見せかけている別の知的存在か、あるいは自分自身が[編集済]博士だと心底信じ込んでいる「潜伏工作員的」ペルソナかもしれないと指摘しました。

これら全ての物品が、このSCPを構成しています。それぞれが別の役割を担っていくことで、一つの体として生きているのですね。

SCP-087

アイテム番号:SCP-087
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-087は踊り場のある明かりのない階段です。傾度38度の下り階段であり、13段で直径約3mの半円形の踊り場に着きます。各踊り場で降下の向きが180度回転します。SCP-087の構造のため、被験者の視界は約1.5階分の範囲に制限されます。電灯や窓がないためSCP-087を探査する際には何か明かりになる物を持っていく必要があります。ただし、光度が高すぎるとSCP-087が明かりを吸収するようであるため、75W程度の明かりが適切です。

被験者の報告と音声記録により█才から██才までの子供の泣き声とみられる音声が確認されており、泣き声が発せられる場所は最初の踊り場から約200m下と推定されます。しかしどんなに階段を降りても被験者が音源に近づくことはできませんでした。探査Ⅳ(これまでで最長の探査)で行われた降下は、この建物及び周囲の地形の下で可能な限度を大きく超えた深さに到達したと計算されます。現在までにSCP-087が終着点を持つのか否かは不明です。

SCP-087はクラス-D職員により4回映像記録とともに探査されました。どの探査においても被験者はSCP-087-1と遭遇しており、その顔には瞳、鼻孔、唇がありません。SCP-087-1の性質は完全に不明ですが、泣き声の主ではないことは確かです。被験者はSCP-087-1に遭遇した時に強烈な疑心暗鬼と恐怖心に襲われますが、その感情が異常なものであるのか単に正常な反応であるのかははっきりとしていません。

結構有名な方のやつではある。無限に続く螺旋階段。

SCP-088

アイテム番号:SCP-088
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-088は爬虫類の特徴を持ったヒューマノイドで、外観は力ない姿勢でミイラ化されたものとなっています。しかし、SCP-088は単に冬眠状態にあるだけであり、現在の収容より快適な環境に曝されたらその冬眠から回復するかもしれないのです。研究が示したところによれば、SCP-088はおよそ6000歳であり、様々な危険な生体化合物をその口と手から分泌する能力を持ちます。それらの物質の中には複製できれば大変な戦略的価値を有し得るものもあるでしょうが、SCP-088を起こすことなく抽出する手段が発見されるまでは、この領域の研究は保留とします。

SCP-088は、同様の形態を共有している23体のミイラ化した遺体とともに回収されました。しかしながら、それらのどれも生きてはおらず、また、検査の示唆するところでは、それらはもともとは人間であったとのことです。エージェントE088-3とE088-7が得てきた情報、およびSCP-088への曝露が原因で彼らにその後生じた変異により、この理論は確証を得ました。

ミイラ化した状態なのですが、冬眠から覚めさせちゃったら、危険生物を出し続けます。業者に駆除してもらわないと…!

出典

:本家様

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