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抗がん剤・脱毛は髪の毛だけではないのです!

“病があっても幸せに生きていくために。乳がん経験者看護師による、病と向き合い共に生きるためのサポートのページ”というホームページを作成し、起業するに至った理由⑧】
 
今回は“脱毛は、髪の毛だけではないのです!!”というお話です。
 
テレビなどで抗がん剤治療を受けると髪の毛が抜ける、というのはご存じかと思いますが、実はそれだけではないのです。
全身の毛という毛が抜けます!
 抜けてしまってくれた方が都合がいい毛もあります。
が抜けてもらっては困る毛もあります。
なくなるまでは無くてもいいと思っていた毛でも、なくなってみると困ったことが起こり、始めて必要性を実感するものもありました。
 
ここでは私にとっての“必要な毛・四天王”について書いてみます。

 
<鼻毛>
普段は時々カットしないと、“鼻毛か飛び出している”なんて恥ず  かしい思いをすることになる厄介な毛ですが、ほぼなくなるともっと厄介です。
鼻水が何の障害もなく一気に流れでることができてしまうのです。
突然サーっと勢いよく鼻水が流れ出します。啜る間もなくです。
これは焦りますよ。
鼻毛よ、今まで邪魔者扱いしていてごめん、という気持ちになりました。人生においてこれほど鼻毛の大切さを感じたことはありません。
 

<眉毛>
女性にとってなくていい場所にある眉毛は面倒ですよね。
なくていい場所だけなくなってくれれば助かるのですが、抗がん剤はそんなに親切ではありません。
どうせ化粧をするのだから、無くても描けばいいしゃない!というほど簡単なものでもありません。
全く無くなった場所に一から左右対称に眉毛を描くことは、とても難しいそうです。
どの位置・どの長さ・太さで書くのかわからなくなるとか。

ちょっと他人事のように書いていますが、これは私の場合、珍しく親切な抗がん剤と出会ったのか、いらないところは抜けて、必要なところも抜けはしましたが、全部なくなることはなく、むしろいい感じに減ってくれるという奇跡がおきました。
 
しかしそんな奇跡が起きるとは思っていないので、眉毛がなくなった時の対策として、顔に当てて型に沿って描けば眉毛を上手に描くことができるというグッズをネットで購入しました。
意外といろんなグッズがありましたよ。
実際に眉毛か薄くなった時に使ってみましたが、不器用な私にはいまいち上手くできませんでした。幸い眉毛も薄く残っていたので、自分でなんとかなりましたが。
 

<まつ毛>
まつ毛はできればたくさんあってほしい毛ですよね。
女性としては美容的な意味においてそう言っていますが、それだけではありあせん。
埃などが目に入るのを防いでくれるものが無くなるのです。
結果、とても目が痛くなり涙がでます。
対策としては、眼鏡をかけることです。
日頃まつ毛の役割を意識して生きることはなかなかないと思いますが、ちゃんと必要だからあるんだということを感じました。
 
私は幸いにも全部抜けるといったことにはならなかったので、その点ではさほど辛くはなかったのですが、やはり美容的な意味では悲しい思いをしました。
 
病気になる以前は、まつ毛エクステをつけたりしていたのですが、エクステをつけるのはまつ毛があってこそなので、それもできません。
つけまつ毛は使えますが、不器用な私にはなかなか面倒で、用意はしていたものの本当に必要な時以外は使用しませんでした。
本当に必要な時とは、娘の入園式とか参観日とか、主に病気を知らない知り合いに会う時のことです。
また、まつ毛に関しては治療が終わり新たに生え始めてからも、長い間短くて弱弱しいものしか生えてきませんでした。
そこで考えついたのが、まつ毛の美容液です。
種類がたくさんあるので、どれにしていいのかわからず何種類か試して、一番効果を実感したものを今でも使用しています。
(※写真は使用前・使用後です)


 
というように、私にとっては毛の四天王と呼べるこれらの脱毛に対しては、治療中も終了後しばらくの間も、ネットで検索しまくって、試しながらの対策が必要でした。
 
たくさん探してたくさん試して、気に入ったものを使えるのが理想的ですが、抗がん剤の治療や副作用と闘いながら探さなければならないので、なかなか思うようにはいきません。
 
そういったことを、まとめて相談できて購入できるような場所があったらなぁと思いました。

そこでホームページ
https://gypsophile2020.wixsite.com/gypsophileにはオンラインショップを併設することにしました。
まだ商品は一部で限られていますが、これからもっともっとお勧めした商品を追加していくことが目標です。
 
もちろん全ての毛においていえることは、治療が終了するとまた生えてくるということです。生えてほしい毛も、生えてくれなくていい毛も。
あんなに恋しかった鼻毛も今ではやっぱり邪魔者扱いだし、いらない場所の眉毛も相変わらず生えてきます。
 
 
今回はやたら“毛”を連発してしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

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