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脱毛のこと

【“病があっても幸せに生きていくために。乳がん経験者看護師による、病と向き合い共に生きるためのサポートのページ”というホームページを作成し、起業するに至った理由⑦】
 
しばらくウィッグネタが続いていましたが、ここで脱毛状況について説明したいと思います。
初抗がん剤投与日から12日目から始まった髪の毛の脱毛は、途中抜けても抜けても止まらない地獄のような時期を乗り越え、1週間程度でほぼ抜け切るというスピード感です。

といってもテレビでみるような、ツルツルというわけではなく、地肌は丸見えですが、まばらには残るという、見た目ツルツルよりも悲しいさを誘います。
 
ウィッグ屋さんでは、残った髪をカットしてくれるというサービスがあります。
少しでも残った髪は置いておきたいという人もいるそうですが、私はもうすっきりしたくて、3cmほどにカットしてもらいました。
 
がんの告知以降、私の前ではできるだけ明るく泣かないようにしていた母も、脱毛する私の頭を見ては泣くようになりました。
このカットの時は母に付き添ってもらっていたのですが、その間ずっと後ろで泣いている姿を鏡越しにみて、逆に笑えるほどでした。
 
一番心配したのは、娘たちが私の脱毛や頭をみて怖がらないかということでしたが、
そのころ3歳だった娘たちの反応は・・・
なんと“大爆笑”でした。何が面白いのかは謎ですが、まぁ怖がられるよりは笑ってくれる方がずっと気が楽だなと思いました。
 
見るたびに泣いていた母も、気が付けば娘と共にネタにして笑うようになっていて、
私は自分の髪の毛がなくなった悲しみよりも、周りの家族がそうやって乗り越えてくれたことにホッとしました。
 
“ママかわいいね。まぁちょっと今は頭が面白いことになってるけど(笑)”
 なんていいながら笑う娘たちに救われた気分です。
 
私がそこまで辛くなかったのにはもう一つ理由があって、それは脱毛前からどんな風に髪が抜けていくのかのイメージがついていて、さらにはまたちゃんと生えてくることも知っているからです。看護師をしていて、たくさんの患者さんと接してきたからです。
 
知識として得ていたこと、見て経験してきたこと、実そしてなにより実際に体験したことで、今ならもっともっと同じ体験をしなければならない人に寄り添っていけるように感じています。
 
 
脱毛ネタ、まだあるのですが、長くなったので今回はこの辺で。
 
読んでいただきありがとうございました。
 
次回は、“
 ”脱毛は、髪の毛だけだはないのです!!“というお話です。

写真は、あつ森1番くじA賞のキッチンタイマーです✨
癒されます💕

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