北海道から故郷へ


最終勤務日

 2024年1月12日、3度目の癌再発を医師から告げられた。しかも、このまま手を打たなければ最短で半年、もって1年という衝撃的なものだった。職場の上司に直ちに相談し、1月31日をもって「事実上の」退職が決まった。こうして私の北海道生活は2年で幕を下ろすことになった。
 最終日には私のために先輩職員が送別会を開いてくださった。焼き肉に舌鼓を打ち、感謝の思いをお伝えして最終勤務日を終えた。

フェリーでの思い出

 2月3日夕刻、私は苫小牧でフェリー出航を待機していた。その中で2022年に北海道に足を踏み入れた時のことを思い出していた。4月にも関わらず、道路に雪が残っており、春先とは思えない寒さ・・・本州とは何もかもが違っていた。この地で暮らしていけるのかと不安でいっぱいだった。
 さみしい気持ちを抑えてフェリーに乗り込む。疲れからか、部屋入るとすぐに寝込んでしまった。目が覚めると時間は午後7時、晩御飯のラストオーダーの時間が迫っていた。取り急ぎで料理をかき集め(バイキング形式です)た結果、とんでもない献立になってしまった。(下画像参照)

2月3日夕刻、「さんふらわあさっぽろ」船内にて

「魔の首都高」クリアなるか?

 2月4日昼過ぎ、フェリーが茨城県の大洗港に到着、ここから約350キロ離れた実家へと向かう。もう少しゆっくりしてもよかったんですけど、2月5日は首都圏大雪の予報が出ていたのでこの日のうちに帰りたかったんです。
 課題は「魔の首都高」のクリアです。前回帰省するときには間違って都心環状2号線に入ってしまい、遠回りになってしまいました。以前ネットで見た「標識を見落とさないこと」、「数字を追っかけていくこと」を意識した結果・・・今回は無事予定通りのルートで帰ることができました。それにしても夜の首都高は本当に美しいですよね(特に六本木~渋谷あたり)。

これから何を・・・

3度目の再発により、描いていた人生設計図は白紙になりました。
31歳になりますが、安定した生活を送ることがいまだにできていません。
(今までの運命を考えるに望めないとは覚悟を決めていますが・・・)
何をしたらいいのか、治療しながら考えます。

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