サルト（Salto）とは、タンゴのダンスでフロア上で行われるジャンプのようなステップです。これは、単なるジャンプとは異なり、より軽やかに跳ねるイメージが強いです。スキップのような動きで、このステップはダンスにアクセントを加え、非常に魅力的な要素となるため人気があります。

ただし、ミロンガではサルトは周囲のカップルにとって危険となる可能性があるため、多くのミロンガではこのステップが禁止されています。

サルトは、一見大きく飛ぶように見えますが、実際には大きくは飛ばず、わずかに足が床から離れる程度です。

・練習方法

1. まず、足の入れ替えの練習を行います。これは一人で行うことができます。足を前から後ろへと移動させ、この時足はクロスするようにします。前でクロスしたら、後ろの足を引きます。

2. 次に、足を横から横へと動かします。ニュートンのゆりかごのように足を横に振り上げ、片方の足が当たった瞬間に反対の足と入れ替わります。

3. それから、足が入れ替わる瞬間に軽く跳ねます。跳ねる足はクロスされる足です。

これにより、サルトの基本的な動きを練習することができます。

・力の使い方

サルトを行う際、リーダーもフォロワーも力をかける必要は少ないです。タイミングが合っていれば、力はほとんど不要です。
人間の体はエネルギーに満ちており、特に動いているときはエネルギーの塊です。このエネルギーをうまく利用すれば、互いに無理な力を使うことなくダンスができます。力を使わざるを得ないと感じるときは、タイミングがずれている可能性が高いので、それを確認しましょう。

・タンゴはエネルギーのループ

タンゴダンスは、パートナーとの間でエネルギーが循環する美しいループです。サルトはその一部であり、軽やかな動きでダンスに生き生きとしたエネルギーをもたらします。

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