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死のちかくと東福寺展

特別展「東福寺」:【京都展】2023年10月7日(土)~12月3日(日)/京都国立博物館 平成知新館 (tofukuji2023.jp)

死を間近に感じた頭陀袋の文字。
目が見えなくなり、それでも伝えなければいけない文字。
もはや字ではなく、執念が時を超えて立ち上がってくるような、圧倒的な魂。
数百年をこえて、なお立ち上ってくる願い。

今、これだけのことを願えるのだろうか?
令和は室町や南北朝のような、大多数の人間への悲惨さはないし、時代が全く異なるせいもあるのだろう。

これは伝法衣

あとは吉山明兆!
明兆!五百羅漢図!まさかのエルミタージュ美術館!
なんともユーモラスできらびやかな五百羅漢図。完成当時に見たら、それはそれは目がつぶれるほどのうるささとまぶしさだったんだろうw
伝説の絵仏師・明兆が描く巨大観音図!禅寺は芸術の宝庫だった? | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る! (intojapanwaraku.com)
これを70代で描いたという胆力と体力…。

規律みたいなものを書いた文書もたくさんあり、見ればみるほど「なーんもかわってないな、にんげん」という中身だ。
そこが哀れで愛しいところである。

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