見出し画像

世界中で愛されるようになった印象派。

2024年1月27日から4月7日まで、東京都美術館で開催されている特別展
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」に行ってきました。

本展では、フランス・パリで誕生した印象派の作品だけでなく、アメリカで発展した印象派の作品まで展示されています。したがって、モネなどの有名画家以外の作品もたくさん鑑賞することがでました。

そもそも、印象派とは

「印象派」という言葉は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない人も多いと思うので、まずは印象派について説明します。

印象派は、19世紀後半にフランスで誕生した芸術運動で、モネが代表的画家です。

今では印象派の作品が人気ですが、はじめは悪口的な意味で「印象派」という言葉が使われていました。

なぜ否定されていたのかというと、印象派はそれ以前の絵画のマナーやしきたりをガン無視した作風だったからです。
批判されても自分たちの描きたいように描き、徐々に認められていったのです。

印象派の特徴はいくつかありますが、その一つに戸外制作があります。現代ではほとんどの人が使ったことのあるであろうチューブ入りの絵の具が発明されたことがきっかけで、外で作品を制作することができるようになりました。

印象派の画家たちはチューブ入り絵の具を外に持ち出し、自宅の庭や舟の上など、好きな場所で制作に没頭するようになりました。

クロード・モネ《睡蓮》

今回の展覧会で、私がいいなと感じた作品について書いていきます。
一点目は《睡蓮》です。この作品を知っている人は多いだろう。モネは同じ題名の作品をたくさん描いていますが、本展で展示されている《睡蓮は》とてもやさしい色彩でした。水色、緑色、紫、ピンクを中心に構成されていて、The 印象派な作品だと感じました。

クロード・モネ《睡蓮》

チャイルド・ハッサム《朝食室、冬の朝、ニューヨーク》

本作品では、カーテン越しにニューヨークの街並みが描かれている。この作品のお気に入りポイントは、テーブルの上に置かれている花瓶だ。近くで観てみると、ピンクや白、緑色などの様々な色で塗られていた。あえてたくさんの色を使用することで、周りの物や光を反射している様子を表しているのかな、と思いました。

久米桂一郎《秋景》

この展覧会には、フランスやアメリカの画家だけでなく、日本人の作品もいくつか展示されていました。久米桂一郎は渡仏しているときに印象派に出会ったそうだ。《秋景》では、日本の秋らしい風景が描かれている。女性が着ている服や、持っている熊手や籠にとても日本を感じた。しかし、描き方は西洋風だった。様々な色を使って光を表現している点が、印象派に似ている。
日本の景色と西洋絵画の技術が融合する本作品は、フランスで絵を学んだ日本人の久米桂一郎ならではだと感じました。

最後に

有名な印象派画家の作品から、印象派に影響を受けた日本やアメリカの画家の作品まで幅広く展示されていたり、ウスター美術館の紹介もあって、想像以上に良い展覧会でした!
また、鈴鹿央士さんの音声ガイドがめちゃめちゃ良かったです。
グッズの種類もたくさんあって、中でもウスター美術館をもじったウスターソースが面白かったです。

普段はウスター美術館に所蔵されていて、日本ではこの展覧会中にしか見られない作品もいくつかあるので、気になっている方は是非足を運んでみてほしいです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?