『ビジョナリー・カンパニー2』を改めて読んでみた 〜連載「ビジネス名著探訪」
JB Pressで連載中の「ビジネス名著探訪」ですが、7回目は『ビジョナリー・カンパニー2』を取り上げました。
ご存知のベストセラー本。
ちょっとしたブームにもなりましたね。
振り返れば、僕がかつて所属していたグロービスでもこの本は必読の一冊とされていて、よく社内で読書会をしていました。
しかし、あれから20年以上の時が経過し、この本の根拠となった「グレートカンパニー」たる11社はその後どうなったのか…?
実は、その後の命運は、決して褒められたものではありません。
ファニーメイやサーキット・シティのように経営破綻した会社もあれば、ウェルズ・ファーゴのように不正により凋落してしまった企業もあります。
グレートであり続ける条件を定義しながらも、残念ながら、グレートにはとどまることができなかった…。
でも、そんなものなんです。
経営には黄金律はないということ。
どれだけ調べたとしても、所詮、一人の人間が考えたことです。限界はある。
そして、そんな限界が見えたタイミングだからこそ、この本の意味は増しているんじゃないかと思います。
今こそこの本で読書会やりたいですよね。
批判的な眼差しを持ちながらも、学べるところをしっかり考えていく。
無条件に信奉しない。
そんな姿勢を持ちながら改めてこのベストセラーに向き合ってみると、当時とは異なる新たな学びが得られるのでは、と思います。
しかし、改めて読んでみたんですが、やっぱり面白いです、この本。
読後の残りやすさを考えたキャッチーなコンセプトに溢れている。
「第5水準のリーダーシップ」
「誰バス」
「ストックデールの法則」
「針鼠の概念」
「コッテージチーズを洗う」
「弾み車の法則」
とかね。この辺のキャッチーさは、さすがと思いました。
ということで、記事も読んで、ベストセラーのメッセージ、振り返ってみてください。
(執筆時間:ミーティングの合間の20分で)
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