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ターゲットは全人類 〜鈴木奈津美(なつみっくす)著『I型さんのための100のスキル』ご恵投いただきました

「I型さん」というのは、性格診断テストのMBTIにおける「内向型」を表す言葉らしい。
以前僕も受けたことがあるが、バリバリのI型だった記憶がある。

僕を知っている人は、僕がいかに内向的か知っているはずだ。大人数の場所は嫌いだし、何かをいきなりすることはなくて、やる前には入念に考える。
「とにかく動け!」というメッセージは理解できるものの、自分は「動く前に考えろや!」と言いたくなる。

もちろん、仕事上、人前で話すこともあるし、パーティーや飲み会ではとても社交的に振る舞うことができる。「多動的」に振る舞うことすら可能だ。

だから、僕のことをよく知らない人からは、たまに「外向的」と見られることもある。
確かにめちゃくちゃウチに篭るタイプでもないので、ネイチャーとして外向的な側面を持つことも否定できない。

しかし、これらの外向的な行為は、基本的に「後天的に」身につけたものだと思っている。だから、その振る舞いにはエネルギーを要する。
たとえば、多くの人前で話したり、飲み会があったりする外向的なスケジュールの1日は、とても体力が奪われるのだ。

そんな「ステルスI型さん」を自認する僕宛に、BOW BOOKSの千場さんから『I型さんのための100のスキル』という本をご恵投いただいた。

この本をもらった瞬間、これはとても良い着眼だと直観した。

なぜならば、多くの人たちは、自分のことを僕のように「ステルスI型さん」だと思っているからだ。
僕の周りで活躍している人たちで、ネイチャーとして「外向的だ」と自認している人はそんなに多くない。
めっちゃ目立っている伊藤羊一さんとか澤円さんとかも、自認としてはI型さんだ。

時に笑っちゃうくらいの陽キャオバケの人ですら、2人で静かに話すと「実は私、内向的なんです」という話を聞くこともある。
もはや全人類、内向的なのだ!(暴論その1)

結局、スコアとして内向的か外向的かなんてどうでもいいと思っている。MBTIだって、所詮自分の性格をその時にどう自認しているのか、というだけのことだ。(暴論その2)

人付き合いに難しさを感じて、エネルギーを使っているという意味では、みんな等しく内向性を持つ。
論点は、その自身の持つ内向性を理解した上で、その人付き合いのエネルギーマネジメントについて、自分なりの手法を確立しているかどうかだ。
そのような意味で、この本は「自称内向型」である全人類がターゲットになり得ると感じた。

そして、とても内向的とは思えない「なつみっくす」という呼称や、これまたタイトルからは想像できない攻めた装丁のアンバランスさが、この本の底知れない魅力を感じさせるものになっていると思う。

本を手に取った時、そんな理由でこの本は売れると直観して、未読のままここまで書いた次第です。
中身が楽しみ!

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