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寂とおもかげ 〜渡邉康太郎さんとの授業を振り返って

あなたの人生に影響を与えた人は誰か?と聞かれたら、誰の顔が浮かぶだろうか?

私たちは一人の力でここまで来れたわけではない。だから、厳密に名前を読み上げるならば、両親からスタートして幼稚園の先生も含めて、無限にその名前をあげることになるだろう。

しかし、今、パッと答えてほしいと言われたら、誰の名前をあげるだろうか?

僕は、2023年2月4日午後5時の段階でこの質問を受けたら、おそらく渡邉康太郎の名前をあげるだろう。
ご存知、Podcast超相対性理論の相方であり、そして友達だ。

今さら言うのも何だが、僕は出会って以来(いや、厳密に言えば出会う前から)、彼からの影響を受けてきた。
元々は彼がパーソナリティを務めるTakram Radioの1リスナーだった頃に遡るが、彼の言葉遣い、引用する事例、間の作り方、すべてにおいて僕の憧れだった。

その気持ちは、Podcastを共に3〜4年一緒に続けている関係性になっても変わらない。
友達になって、より彼の人間性に触れる機会も増えたが、相変わらず憧れているのだ。

先日、僕が教授を務める武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(通称EMC)の授業に康太郎にゲストで来てもらった。その話がとても印象的だった。

彼は学生の質問を受けて、おもむろに写真の話をし始めた。
旅先で、自分が撮った写真と、同行していた写真家が撮った写真を比べて、いかにその写真家の写真が素晴らしいかを語り始めた。

同じ場面に居合わせた2人の写真。
しかし、その切り取り方には大きな違いがあり、その写真家のようなものの見方ができていない自分に、悔しさを感じているようだった。

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