・はじまり
会場は築150年の大きな古民家カフェ"蔟noie"。庭には池もありさまざまな自生植物が生い茂る。
その蔟の店主2人とそこを間借りしているオリ君から、ライブをするのでお店の庭の草木で装飾をして欲しい、と依頼があった。
おもしろそう！私もぜひやってみたい！ぶっちゃけ予算はないけど、そう思って引き受けた。受けるときにはお願いされた想像以上のものを、といつもおもう。
ライブに行ったことのある方はわかると思うけど、メジャーなアーティストでない限りなかなかこんな装飾はできるものではない。

まだ会ったことのない真舟とわちゃんのpvをみて曲を聴き、イメージをふくらませる。
そして去年はじめてのステージ。

今回はその２回目ということで、前回観た人たちにも「ワ！！」と思ってほしい。同じ周りの植物を使いつつも（季節は少し違うけど）前回とは違うものを。そして何よりトワちゃんを引き立てるものを。客席に音が響いていくものを。

春先、山奥のダムへ流木を拾いに行ったとき、水没した木々と緑の山々、水面に映るその景色を眺めながらこんな場所で歌えたら最高だなぁなんて勝手に思って、それから頭の片隅にはずっとその風景があって。
なんとなく思いつきで不用品のシーツを集めて裂いたら偶然にもブルーのグラデーションができた。こういうのはいつも"なんとなく"に導かれている。雑草もしかり、私のベースにあるのは、価値のないものに光をあてることだ。

・装飾と音楽
昔から音楽を作る人と映画を作る人にはものすごいリスペクトがあって、曲を聴くたび、映画を観るたびにどうしてこんなことができるんだろう、何回生まれ変わっても1ミリも私には作れそうにない、すごい、と思う。
山形に来て、そんな人たちから遠くなってしまって更に尊敬と憧れの気持ちが強くなっている。映画館はあるけど音楽に触れる場所も圧倒的に少ない。
とにかく山形へ来てほしい。
そしてここでしかできないようなステージで歌っていってほしい、私だったら歌いたい。観にきてくれる人たちにより楽しんでほしい。歌がより響いて心に残るような空間にしたい。

そしてまた二日間を終えて感じた文章にするのが難しいいろいろなこと。トワちゃんのnoteや蔟の投稿、オリくんの投稿に私の想いも詰まっているのでぜひ読んでほしいです（下にリンク貼っておきます）。

私に装飾させてくれてほんとうにありがとう！