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吾輩は営業である。積極性はまだない。

吾輩は営業である。積極性はまだない。
私のことを知っている方にこの話をすると、どの口がいうかくらいに言われてしまいますが、本当に積極性はありません。

子供のころは、友達は向こうからやってくるものだと思っていましたし、自ら「友達になってください」など、言ったことも有りませんでした。

中学の時など、委員に選ばれ、起立・礼・着席の号令が出来ず、仮病を使って保健室に行くくらい消極的でした。

そんな私が、皆から積極的だと言われているのは、見た目の積極性を上手く活用しているからにすぎません。

ここでいう見た目の積極性とは、自身は消極的だと思っても、他の方から見たら積極的に見えている状態の事を指し、本当の意味での積極的とは違うという意味で使っています。

消極的な方の考え方

基本、積極的な方も消極的な方も、行動を起こすためには理由が必要です。
消極的な方は、この理由づくりも下手ですし、出来ないという案は早い段階で考えないようにしています。

例えば上司から、「あの人と名刺交換をして来い」と言われたら、消極的な方は、あの人と名刺交換する理由が無いから始まり、どうやって名刺交換をすべきか考えてしまいます。

積極的な方は、理由づくりが上手く何でも理由にしてしまいます。上司から「名刺交換して来い」というのも、既に理由になっています。

暫く会っていない方に連絡をする際も、消極的な方は、暫く会っていないからどう連絡すれば良いかと考え悩み行動に移せない場合もあります。

積極的な方は、「暫く間も空きましたので、情報交換させてください」とか、「その日、近くに行く予定が有りますので、お時間頂けますでしょうか」など、何でも理由に出来てしまいます。

では、積極的な方が使った方法をそのまま消極的な方が使えばどうかというと、それは積極的な方が出来るやり方で、私には出来そうにないと考えてしまいます。

そこには、他人の目を気にする、自分の考えではないというのも含まれていますが、少し考え方を変えると積極的な方でなくとも見た目の積極性を使って行動に移すことが出来るようになります。

積極的な方に、異性と名刺交換がしたいと尋ねると

図のように懇親会などで4人掛けのテーブルに全員面識のない方が集まり、自身の斜め前には素敵な異性、横と前には同性がいる状態で、あなたはこの斜め前の異性と名刺交換がしたいと考えているとします。

積極的と思える方に、この異性と名刺交換をする方法はどうすれば良いでしょうかと尋ねてみますと、「そのまま名刺交換しに行けば良いではないですか」と即答で回答が返ってきました。

積極的な方にこの質問をすること自体が愚問だったと感じた瞬間でした。

消極的でも可能な方法

見た目の積極性の考え方を最初に教えていますが、消極的な方でも、考え方次第で自然に苦も無く名刺交換ができる方法があります。

まず目的と手段を切り離して考える、そして目的を達成するための手段は幾らでもあるという事に気が付くことです。

この異性(目的)だけを意識せず、出来るところから全員と名刺交換(手段)をすればという案にたどり着けば良いだけの話です。

声を掛けやすいという視点でいえば、真ん前か横だと理解できるかと思いますが、名刺交換をするという視点でいえば、移動する必要もない横からだと理解できるでしょう。

まずは、一番名刺交換のしやすい、横隣の方と名刺交換をします。
次に、前の方と名刺交換をします。
そして最後に、「テーブルの方全員と名刺交換していますので」と理由を述べながら、斜め前の異性と名刺交換をすると、ごく自然に目的が達成できます。

同性2人の名刺は不要かも知れませんが、目的を達成するための手段の一部であり、投資とでも考えてください。

しかしながら、この説明を積極的な方にすると「回りくどい」「面倒くさい」の一言で一蹴されてしまいました。
積極的な方に、消極的な方の気苦労は全く理解されないと感じています。

且つ「こんな案を思いつくのだから、私は消極的なんです」と、念を押しても信じていただけません。
私はすでに、見た目の積極性を至る所で利用していますし、多くの方から積極的だと先入観を持たれてしまっているからでしょう。

そう思わせるように時間を掛けてしてきたのですから、当たり前といえば当たり前なのですが、でも消極的なのです。

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