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変わりたいのに変われないあなたへ


「いつも同じ髪型を選んでしまう」

でも

「それじゃイヤなの」

多いんじゃないかな?
そんな「心の声」をつぶやく人。

春は髪型を変えたくなる季節でもありますね。



髪型のご相談でも
ダントツに多い悩みの一つ

一番本人が気にする箇所、
「前髪」を掘り下げていきますね。

長くなったので
お時間のある時にどうぞ。


前髪は冒険しにくい?


前髪は確かに 

1番 目視出来るパーツゆえに

『変化に気づきやすく』

『一番気になるところ』

ではないでしょうか?

新しいことを取り入れるのは
朝のお支度の心配や、
日常の生活の中での乱れ等
イレギュラー対応への心配から

慣れて扱えるものが安心と思うのも頷けます。

その流れから
"何となく無難に…"と
いつも通りを選びやすくなる様です。

冒険は先送り
となるのでしょう。

世代問わず圧倒的に多いのが 
「眉下で自然におろしたい」
ってオーダー。

しかし同じくらい
変化を求めるオーダーも絶えない


悩むし、変えたいのに、

いつもと同じ
"眉下前髪"を選んでしまう人が
どうしてこんなにも多いのか?

現場で実際伺ってきて
圧倒的に多い意見を書き出してみます。

それは無意識に"自分が"選んでいる

内心変わりたいのに つい
いつもと同じ形を選ぶ理由は

・なんとなく。
 (考えるのが面倒くさい)

・眉毛は面倒で描きたくない、
 手入れがわからない。
→だから隠したい。

・おでこのしわを隠したい。

・そういうもんだと思い込んでる。

・やったことないスタイルは似合うと   言われても、
変える事で周りから
"いじられる"んじゃないかと不安。

・照れ臭い。

・自信がない。(顔を出すこと)

こんな声が圧倒的に多いです。

顔出しについては、、、
もう見えてますよ?
ツッコミたくなりますが笑


求められるまま、
いくつか提案したとしても

結果 お決まりの眉下ノーマル前髪をご自分で上記理由から選ぶ場合

いつも、何年も
同じスタイルを繰り返してしまい
それに飽きて困る…

という現実をお作りなのではないでしょうか?


※似合う探しについては
独自の解釈を持つ私。

よろしければ
こちらの記事もご覧ください


↓引き寄せを取り入れて欲しい


短くなるのは嫌

そして面白いのがオーダーは

「眉出さないで」とか、
「目に入らないギリギリ」
とかの
無難普通前髪を望む人ほど
加えてこうも仰います。

お望み通りに切り始めると、

「でもすぐに伸びて
 邪魔なんだけどねっ」
って。


しかも割と迷惑そうな表情で笑

(…( ´Д`) えぇ〜泣)

私を含め 恐らく多くの美容師は
お客様を喜ばせたいと思っているため、気を取り直し

"もう少し切りますか?"と伺うも、
かなりの高確率で
『即却下』され心に傷を負わない訳ではない。

でも確かに仰る通り 
そうだね、と。
(いつもの様に心の中でつぶやくよ)

目に入って邪魔ですよね〜。

うんうん。わかるよ〜。

でもね、髪は伸びますからねっ!


加齢と共に血流不足やその他の原因が複雑に絡み
前の方やトップの髪は伸びにくくなりやすいのです。

よって「すぐ伸びて困る」かも知れませんが、、、
伸びるって健康な証拠。
伸びなくなったら"アウト"です!


どんな"ベストヘア"を手に入れてもそれは"諸行無常"であることを
よく覚えておきましょう。


髪が伸びる健康を、
心から喜びましょう。

それはワガママと言うのでは?

それでも次お会いする迄の期間を
なるべく快適に過ごして欲しいし

他にも"似合うカタチ"があると提案したいから、

『もう少し短めで流してみては?』
とか

伸びてきた時に出来る
簡単なスタイリング方法
お伝えしたりと、

形の変化球を提案するも

「でも 眉毛出したくなーい。」

「えぇーめんどくさーい」

と言われちゃうと…。

…で、ですよねぇ〜(^_^;)


となるわけで。

もう・・・。

わがままとしか
 言いようがない(笑)

それじゃ
“(素敵に)変わりたいとか
言わんでくださいませよぉ〜!!"

と再び心の中で叫びつつ、

引き続き、そのわがままにも
ちゃんと付き合いますけど。


昔の記憶はホンモノか?


前髪のカタチを変える提案に
同意を得たとしても 
一筋縄では行かないのが
乙女心というもの。

何度も確認し、
いざハサミを入れようとする瞬間、

何を想像したのか 

『短い=過去自分で切った悲惨な面白前髪』を思い出すのか急に
全力で"動揺一人コント"が始まる。

Σ(゚д゚lll)

「え、え、変になりますよねっ??」


↓以下例によって心の声(・・;)

【いや、美容師が切るよ?我々が、オモシロがって変にしたらダメでしょ!∑(゚Д゚)

それイタズラじゃん?笑 

そんな事しないよ!
(うちに通ってから褒められるって何度も言ってくれたじゃん??)

むしろ おかしかったら止めますよ!
(今までも何度もレスキューしたじゃん?やめて良かったって言ってくれたね?)

シロウトの貴方が
そのへんの工作ばさみで

ムシャクシャした時とか、
思い付きで(この2パターン多)

テキトーに切っちゃったソレと一緒にしないでよ〜 


乙女心って… 大変だぁ。

頼むから 落ち着け…。


"でもやっぱり変わりたい"

そんな風に思うのは、
誰しも当たり前に起こる欲求です。

そのために我々美容師がおります。


まず変わるためには
ご自分の「心の不満」に
きちんと向き合ってあげたらどうだろう?と思います。

いつの間にか思い込みやしがらみなどから無意識に

無難をお選びになっているご自分の
現実とその積み重ね。


それをせずに過ごすと

「なんか変化ないなー 」

「この美容師、違うなー」

「店変えよー 」ってなる傾向が強い様です。
(悩みが増える中高年期に美容室ジプシーだとメンタルキツくなるらしい)

するといつの日にか"店を変える"行為そのものが億劫(な年頃)になり、

振り返れば
小学生くらいから50代近くまで同じ髪形で過ごしかねない。
(恐ろしい事に事実、多い)
(田舎だから?)

新しい魅力の発見

うちにご来店されるお客様の多くは ご自身の"それ"を顧みて

変わろうと決意"して来られる方が多く、どんどん新しい髪型を楽しんでおられ 
全員ビフォア写真撮っておけば良かったと後悔しているほど
若返りや変化のお手伝いをさせて頂いております。

例題として書いたキャラは少ないのですが過去所属していた大型店の
フリー客やご新規様にとても多いのでネタにしました。

「長い担当美容師がいたが
(10年前後が最も多い)
提案もしてもらえなかったから 
なんか変えたくて」

「ここなら何とかしてくれると思って」とお話しいただく。

勿論 初見である程度察するが今回の題材にした様なケースだと

"もしかして、
美容師が諦めざるを得なかったのでは?"

と思ってしまうこともなくは無い。

結局のところ
GOサインが無ければ私達は
何もしてあげることができない


髪型っていろんな役割、意味合いを取り入れて
各々が選んでいるのでしょうけど。

ある程度の年齢になったら 
ご自分で思っているより

骨格、髪質もそうですが
お顔の輪郭や瞼の幅、
頬のバランスなどが

若い頃と変わっていることが多いはずです。


ですので、


「これが私の似合う前髪だ」という思い込みを捨て


マイナーチェンジ慣れする練習として

前髪の長さやシルエットを
美容師と相談して見るのも

新しい魅力の発見に繋がると思います。


長くなりましたが
お付き合い頂きありがとうございました!


以上です。




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