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江川紹子さんの「“片翼の飛行機”は不適切」発言に思うこと。

パラリンピック開会式から4日が経った。いまでも目をつぶると、感動が甦ってくる。

13歳の少女が演じる“片翼の飛行機”は、いつか空を飛びたいと夢見ていた。だが、なかなかその勇気を持てずにいる。ところが、それぞれの個性を生かした飛び方で空を楽しむ飛行機たちや、デコトラで登場するド派手なバンドとの出会いを通じて、ついに勇気を手にした少女は、20mほどの滑走を経て空へと飛び立っていく——。

公募で選ばれた中学2年生の和合由依さんの類稀なる表現力もあいまって、開会式は多くの人の胸を打つ“物語”となっていた。かくいう私も、テレビの前で思いがけず涙ぐんでしまっていた。

ネット上の反応を見ている限り、オリンピック開会式には不満や批判の声が多く寄せられていたのに対し、パラリンピック開会式には好意的な声が多く寄せられていた印象がある。「注目度が高かったオリンピックに比べ、水面化で着々と準備を進めることができたパラリンピックのほうが、より統一された世界観を演出することができた」という分析記事にも大いにうなずかされるところがあった。

しかし、なかにはパラリンピックの開会式にも批判的なまなざしを向ける人がいた。ジャーナリストの江川紹子さんもその一人だ。江川さんは開会式が終わらぬうちから、次のような連投ツイートをしていた。

この感想を見た私は、当初、こう思った。

「ふーん。いろんな感性の方がいるんだな」

しかし、その後、江川さんの一連のツイートに多くの批判が寄せられているのを見て、私のなかではまた別の考えが頭をもたげてきた。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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