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多様性とは、あなたのすぐそばに転がっている話なのだと思う。

最近は「多様性」という言葉を聞くだけでウンザリだという人も少なくないかもしれない。それほどニュースやネット記事には「多様性」という言葉が溢れるようになり、いざ多様性を損なうような発言をしようものなら一気に糾弾される時代となった。だからこそ、「多様性」という言葉に嫌悪感を示す人も少なくない。

しかし、そうした「多様性」が語られる文脈では、大抵の場合が、「女性」「障害」「LGBTQ」「外国人」といったマイノリティに関することだったりする。当事者や当事者に近しい人にとっては非常にセンシティブな問題だったとしても、非当事者や当事者との接点をほとんど持たずに来た人がうっかり地雷を踏んでしまうというケースは非常に多くある。

「だから多様性とか面倒くさいんだよ」

そういう感想になってしまう気持ちもわからないではない。しかし、多様性とは決してマイノリティへの配慮や包摂(もちろん、これらも肝要だが)だけでなく、もっと身近な話だと私は思っている。

先日、私と同世代(やや上)の女性たちとお酒をご一緒する機会があった。酒が進むにつれて、話はそれぞれの身の上話に。

Aさんは未婚で、現在パートナーを募集中。大学時代からの友人だというBさんは「どういう人がいいの?」と、もはや面白がっているのか、真剣に相談に乗ろうとしているのかわかりづらい態度で迫っている。

Aさんはグラスに伸ばした手を止めて、少し考えてからこう答えた。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
https://note.com/h_ototake/m/m9d2115c70116

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