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【乙武洋匡の教育連載 vol.2】「教育」という訳語は間違っている!

「日本には解決すべき教育課題が山積している」とよく言われる。もちろんその通りではあるのだが、そもそも「教育」というものをどのように捉え、どのように実践していくべきかという骨太の議論さえ、あまり決着がついていないように思える。

それには「教育」という言葉の持つ意味も大きく関連しているのではないだろうか。文字通り、教育には「教える」と「育てる」という2つの言葉から成り立っている。このことから、多くの人が「教育=教えること/教わること」と受け止めている人が多くいるのではないだろうか。

だが、教育と呼ばれるものの本質を考えたとき、本当に「教育」という言葉が適切なのかと考えさせられる。教育の根幹は、「教える/教わる」という関係性にあると考えるべきなのだろうか。小学校教師を3年間、東京都教育委員を3年間務めてきた私には、どうにも首肯できないものがある。

じつは、いまから130年以上前に、私と同様の疑問を抱き、異を唱えていた人物がいた。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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