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ウクライナの首都キエフの街並みを、日本のみなさんに届けたい。

【全文無料公開】

ロシアがウクライナに侵攻して、一週間以上が経った。東京の片隅で、ただひたすらに平和を祈ることしかできない自身の無力さに、あれからずっと苛まれている。

「わずかでもいいから、自分にできることはないだろうか」

そう問い続けた結果、本当に恥ずかしくなるほど微力ではあるけれど、ひとつだけ私にできそうなことがあった。それは、2019年9月にウクライナを旅したときの写真を公開すること。このときはラトビアから南下し、8カ国を巡る東欧の旅だったが、そのなかでウクライナにも2日間、滞在したのだ。

旅の写真をアップしたからといって何になるのだ、という思いも当然ある。しかし、ウクライナという国は、これまで多くの日本人にとってあまり身近な存在だったとは言いがたい。そうしたこともあり、今回の戦争を「どこか遠い国で起こっていること」と捉えている人がいるとするなら、ここに並ぶ写真を見て、「美しい風景だな」「いつか行ってみたいな」「いまこの街が攻撃されているんだな……」と思ってもらえるかもしれない。

こんなことくらいしかできることが思いつかなくて本当に情けないけれど、とにかく思いついたことから、できることからやっていくしかない。ずいぶんと春の気配が感じられるようになってきた週末。ウクライナの首都キエフの“疑似観光”を楽しんでもらえたら幸いだ。

ウクライナ・コサックの指導者だったボフダン・フメリニツキーの像。
キエフ市民の胃袋を支えるベサラブスキー市場。
市場で買ったイチジク。甘くて美味しかったな。
聖ウラジーミル大聖堂。黄色い外壁と青い屋根のコントラストが美しい。
見事なフレスコ画が描かれている大聖堂の内部。
祈りを捧げる人々。
外に出ると、結婚式を挙げているご家族が。
黄金の門。1037年に、ヤロスラウ賢公がキエフを開発した際に造らせた巨大な門。
 ランチタイム。ボルシチって日本ではロシア料理だと思われてるけど、本来はウクライナ料理。
ビーツやニンジンを、ニシン(だったかな)で巻いた前菜。
ビーフストロガノフ。キノコの食感も含めて絶品でした。
1037年に設立された聖ソフィア大聖堂は、キエフで現存する最古の聖堂。世界遺産。
中央のドームに描かれている「不滅の壁のマリア」と呼ばれるモザイク画。
天井を見上げても、見事な装飾。
聖アンドリーイ教会。目の覚めるような鮮やかな色使い。
広場で着ぐるみが「一緒に写真を撮ろう」とジェスチャーで伝えてきたのだが……。
突然、食われた!!  そして、男性の集団に笑われるの巻。
独立広場。これまで何度も革命やデモの舞台となってきた場所だ。
ネオンが煌々と灯っているわけではないが、趣のある夜景だった。


これまで「ウクライナ」という国名は聞いたことはあっても、具体的なイメージを思い浮かべることができる人は、そこまで多くなかったように思う。今回アップした写真によって、一人でも多くの人がウクライナの人々の生活やキエフの美しい街並み、そして彼らの誇りといったものに想いを馳せてくれれば、これ以上うれしいことはない。

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