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私の政治思想が数値化された。そして、分断を乗り越える大切さを思い知らされた。

ここ最近は、このnoteでもしばらくコロナの話題を続けてきたので、たまには違う話題を。

Twitterを見ていたら、国際政治学者・三浦瑠麗さんがこんなツイートをしていました。

彼女が代表を務めるシンクタンク「山猫総合研究所」で、政策判断に関わる価値観診断テストができる仕組みをつくったというのです。

質問項目は、憲法、安全保障、経済政策、家族制度、女性問題など多岐に渡りますが、それら25の質問に回答すると、「社会政策」「外交・安全保障政策」「経済政策」という3つの分野において、自分がどんな立ち位置にいるのかが数値で診断されるというものです。

このシステムの「生みの親」である三浦さんも、みずからの診断結果を公表されていました。

まず左の図で、三浦さんは「リバタリアン」だと診断されています。

リバタリアンの定義は難しいところなのですが、ひとことで言えば「自由」を重視する考え方。もちろんリベラルも、社会政策など個人の人権においては自由を尊重するのですが、経済政策においては「大きな政府」を志向し、税金などを通して強者からお金を吸い上げ、弱者に分配をして、できるかぎりの経済的平等を目指すといった特徴があります。

それに対してリバタリアンは「小さな政府」を志向します。分配は最低限に留め、あくまで富める者は国から強制的に徴税されることなく、その資産を自由に使えるべきだと考えます。もちろん、リバタリアンにも様々なタイプがいて、無政府主義を唱える人々もいれば、ある程度の分配を必要だと考える「左翼リバタリアン」と呼ばれる人々もいるので、一概には語れないのですが。

右の図では、経済政策に加えて、外交・安全保障の分野でどのような思想を抱いているかが診断されます。誰にとっても戦争のない、平和な社会が望ましいことは言うまでもありませんが、その実現のためにはどのようなアプローチを採るべきだと考えるかは人それぞれです。

外交・安全保障面における「リベラル」とは、憲法9条を重視し、自衛隊の役割についても最小限に留めるべきだとの価値観が大勢を占めます。ここで言う「リアリズム」とは、軍備を整えることが相手国に対する抑止力となると考え、日米同盟も強化し、国際貢献のために自衛隊の積極活用も厭わない立場を指します。

上のツイートを見るかぎり、三浦さんは経済面においても、安全保障面においても、「リアリズム」の立場に依拠するところが大きいということが窺えます。

また、三浦さん以外にも多くの政治家の方々がこの診断テストを実施し、その結果を公表されていましたが、政治家以外では古市憲寿さんもチャレンジされていました。

ふむふむ。古市さんも「リバタリアン」と診断された上に、なんと「経済リアリズム度」は三浦さんと同じ78%。しかし、「外交安保リアリズム度」は三浦さんが61%だったのに対して、古市さんは5%(とはいえ、リベラルではない)。なるほど、こうして見ていくと、「共通点」や「相違点」が浮き彫りになって興味深いですね。

というわけで、私も早速やってみました!

※以下では、私の診断結果に加えて、そこから導かれた考察について記しています。ぜひお読みください。

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