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豊肥本線全線乗る[2021年冬九州旅行⑩]

前回はこちら

[上熊本(7:16)→熊本(7:21)]
朝の通勤通学時間帯にただの旅行客が乗車します。満員電車そのものなんだろなあと思っていたら、そんなことはなく快適に隣駅の熊本まで行くことができました。

上熊本駅舎

[熊本(7:46)→肥後大津(8:23)]
まだラッシュ時間帯のさなか。しかし本数はなかなかに多いため、ほどよい混雑度の中で熊本駅を出発。終着の肥後大津駅まではベッドタウンが続きますので、各駅で乗降がやや激しい傾向にあり、高校や大学の最寄り駅ではどっと降りていきました。肥後大津駅手前はさすがにガラガラの様相。
肥後大津駅は駅前から熊本空港へ行く乗合タクシー(ハイエース)が出ており、それに乗車したい客と私みたいな18キッパーが入り混じっていました。

[肥後大津(8:56)→宮地(9:49)]
ここからは非電化区間になり、気動車の出番がやってきます。発車後すぐにベッドタウンの様子からいわゆる田舎空間へと景色が移っていきます。この区間は2016年に発生した熊本地震で最も被害を受けた区間で、まだその爪痕がしっかりと残っており、規模の大きさをまざまざと見せつけられました。立野駅から赤水駅間ではスイッチバックがあり、私としては長野県の姨捨駅以来2回目の体験をすることができ、ご満悦状態に。その後はどんどんと標高を稼いでいって、耳が何度もツンとなりながら宮地駅まで達しました。

宮地駅では1時間ほどの待ち合わせ時間。1時間ぼうっとするのも退屈ですので、歩いて10分ほどの場所にある阿蘇神社にお参りすることにしました。この神社も先の地震で大いなる被害を受けた所で、修復工事の最中でしたが、境内はお正月の準備に向けてたくさんの人が居りました。

阿蘇神社鳥居
道中には湧水があちこちに!

[宮地(11:06)→豊後竹田(11:51)]
先ほどと同じ車両で熊本大分県境をまたぎます。ここは峠越え区間のためにエンジンが唸りをあげながら登るのと、ジョイント音だけが耳に入ってくる下り区間にはっきりと分かれていました。またそれだけではなく、草木の植生も若干の変化が見られ、耳も目も幸せな気分に浸れた次第です。

[豊後竹田(12:12)→大分(13:23)]
豊後竹田駅の大分方には急峻な崖からわずかばかりの水が流れ落ちる滝が有名です。私はその存在を知っていませんでしたので、水が石をうちつけている音を聞くやいなや、駅構内にそのようなオブジェクトがあるのかな~と思っていました。もう少し下調べしてから行くべきでしたね。
さて、豊後竹田駅から大分駅までは需要がある区間になります。この日も高校生は半ドンだったらしく、この時間にはすでに多くの方々が乗車待機列に並んでいました。大分駅に近づくにつれて、どんどんと乗客が増えていくのは郊外地域お決まりのパターン。最後はほぼほぼ満員列車になりながらの到着でありました。

「落門の滝」

次回は筑豊地域の路線を全てのりつくす回です。
回数が多くなってきたので、少し小走り気味でお届けしたいと思います。

⑪につづく

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