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老猫と介護と"もしもの備え"【キャリコンサロン編集部】

皆さん、こんにちは。
じゅんじ@50歳からのキャリアコンサルタント です。

キャリコンとIT企業のジェネラルマネージャーの二刀流で活動させてもらっています。

キャリアコンサルタントのコミュニティ「キャリコンサロン」のnoteマガジンに参加させていただいております。

今週のお題は「もしもの備え」

今回は少し暗い話なので「そういうのは好きじゃない」という方はここで終了してもらって構いません。

この週末にとても残念なことがありました。

実家で飼っていた老猫が天に召された後の亡き骸の第一発見者になってしまったのです。

発見した時の自分の心境をなかなか文章で表現するのは難しいです。

なぜ私が第一発見者になったかと言うと、

介護中の両親が2週間前からダブルで入院してしまい、この日が退院日だったのです。

両親を迎えに行くために一度実家に立ち寄ったところで猫の亡き骸を発見してしまいました。

ご近所の方にも協力してもらい、飼い主不在の間を何とか乗り切ろうとしたのですが、待っていたのは悲しい結末でした。

元々、かなりの高齢だったのですが、2週間の飼い主不在の状況は老猫にとっては辛かったのでしょう。

ご近所の方のお話だと前日まではまだ生きていたようでタイミングが悪すぎます。

私と奥さんは一旦、亡き骸を箱に入れ、お花を買って飾りました。

そろそろ両親を迎えに行く時間です。

退院して猫に会えることを楽しみにしていた両親にどう伝えたら良いのだろう?

運転する車の中で考えましたが、良い考えなど出てくるわけありません。

とりあえず病院の中では猫のことは伝えずに、黙々と退院の手続きを行いました。

幸いにも父が準備をぐずって、ちょっとした騒動になったものですから、猫の話題が出てくることはありませんでした。

そして車に二人を乗せて病院を出た直後に猫のことを伝えました。

義母はショックで言葉が出ず、ただ泣くだけ。介護レベルの高い父は状況をあまり飲み込めてなかったようです。

猫の亡き骸に対面し、義母は泣き崩れてしまい、私たちはその姿を見守るしかありませんでした。

退院日を早める交渉をするなど、もっと何かできること無かったかな?

そんな考えが私の心をよぎりましたが、今の私が出来ることはその死を供養することです。

ペットの火葬業者を探したところ、当日の夜に火葬し、返骨までしてくれるところが見つかりました。

20時頃に業者が来てくれて、手順を説明し始めたところ、こんな質問が。

「ここで火葬しても良いですか?」

最初は意味が分かりませんでした。

業者の車の中に火葬の設備があり、車の中で火葬して遺骨を返してもらうようです。

「いや、ちょっとここでは…」

「では離れたところで火葬しますね」

猫をお見送りして、遺骨が戻ってくるまでの間は義母の悲しみや後悔の念をひたすら傾聴。

父も入院が長かったせいか混乱してたようで、手伝いに来た介護ヘルパーと喧嘩が発生。

これも父の言うことをひたすら傾聴して心を落ち着けてもらいました。

こんな形でキャリコンで勉強してきたことが役立つとは皮肉なことでありました。

遺骨を引き取り、お仏壇で供養した後、2時間かけて自分たちの家にたどり着いたのは夜中。

退院できてハッピーな日になるはずが、このように厳しい日になってしまったのです。

震災などで被害に遭われた方々と比べると大したことないですが、私と奥さんにとっては心が凹む1日でした。

私たちが本格的に介護と向き合い始めて1年が経過し、この間に「もしもの備え」を色々とやってきました。

しかしながら、今回のように思い通りにいかず心が凹む日々は多々あります。

それでも私たち人間は経験を糧にして備え続ける、備え続けなくてはならないのでしょう。

今週のお題の主旨とは異なるかもしれませんが、心に思ったことを素直に吐き出してみました。

では、来週までまたご機嫌よう(^_−)-⭐︎

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