はなしたいから、はなしたくない

はなしたいから、はなしたくない

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ふたり

雪が降るって誰に伝えればいいのだろう こたつの温もりで寝落ちる寸前考える 目も歩幅も合わなくて冷たくて それでも耳を撫でる音程が愛おしくて またダメになってしまったよ 甘い香りに包まれているうちに 嫌われてしまうことが怖くて 本当なんて知りたくないから 何も聞けなくて俯いている 床のタイルを数え終わって恐る恐る 見上げれば待っていた目線 「ああ、すみません」 これ以上はダメだと分かっている そばにいないでくれ、会えたら いいな と期待してしまうよ、探してしまう心が無駄なモーシ

    • 日記

      1度も呼べなかった君の名前、 誰よりも上手に言える気がしてる 日曜日の終わりの空気、 春の気温と居眠りで見た夢 頭痛の途中悲痛な叫び、 通知音虚しく空中 ロックンロールが何なのか知らないけど、 君がそうならもう愛せない 絶対も永遠もない世界で、 君と約束がしたい 生活は続いていく、 あの日から距離が遠くなるだけの日々

      • 君がいなくても

        君に会いに行くために 空っぽにした冷蔵庫を 君がいなくてもいいように そっと埋め直す 君に会いに行く度に つけた匂いにさようなら 君がいた頃と違うように 夢に出ないように 君がいなくても大丈夫だと思う ことが、苦しい

        • ラブレター

          嫌いな女のSNSの、覚えたidアイコン名前 どうかぼくをころしてくれ! 結局同じ道を歩く あの子の大きな目に映る君の姿ばかり見てる 君は僕のお星様だから 神様じゃないから絶対じゃなくて だけど限りなく絶対に近いもの 全部が正解じゃないけど全部を正解にしたい人 ずっと届かない距離のままでヒリヒリと 僕の心を壊し続けてくれないか またね、の音程を記録して安堵 居なくならないで

        ふたり

          神様なんて居ないけど、君が居るからそれでいい、そんな君を太陽にして無理やり起きてる、つまんない毎日を、記憶と期待でドクドク生きる 全く続かなくて短編集、1話1話にキスをする、弾けた瞬間をかき集めても1分にもならないのに! 引用 鉄風東京外灯とアパート 大森靖子非国民的ヒーロー

          神様なんて居ないけど、君が居るからそれでいい、そんな君を太陽にして無理やり起きてる、つまんない毎日を、記憶と期待でドクドク生きる 全く続かなくて短編集、1話1話にキスをする、弾けた瞬間をかき集めても1分にもならないのに! 引用 鉄風東京外灯とアパート 大森靖子非国民的ヒーロー

          ほらまた間違えたってずっと思ってる、今のところ正しかった選択の数々に、自分の選択などひとつも無かったとすら思う、小さな小さな2択でさえ上手く出来なくて、間違えてるとわかっていても逃げられなくて、苦しい、どうしてこうなってしまうのか、間違いってなんなのか、何も分からない、分からない

          ほらまた間違えたってずっと思ってる、今のところ正しかった選択の数々に、自分の選択などひとつも無かったとすら思う、小さな小さな2択でさえ上手く出来なくて、間違えてるとわかっていても逃げられなくて、苦しい、どうしてこうなってしまうのか、間違いってなんなのか、何も分からない、分からない

          さようならの季節に

          あなたが好きだって言ってたから わざと好きなものに選んでいたの 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い 後味悪いから嫌い 隣君がいなければ分けあえないことが悲しくて 隣君がいても美味しくなんかないんだよ本当は あなたと2人一緒に居たいから 古いボロアパートに住んでいたの 怖い怖い怖い怖い怖い怖い 薄気味悪いから怖い 気配君だったなら握りしめられないことが悲しくて 気配君じゃないなら抱きしめてあげるが言えなくて 冬の日差しがキラキラ 急ブレーキでゆらゆら お守り代わりの音楽だって永遠には居

          さようならの季節に

          うーんと、えっと、その

          いっそのこと適当に名前をつけて診断して欲しい、なんでもないことが分かっているから、またしにたくなるな、病気じゃないから救われない! 「そばにいて」って確かに思っているのに、誰に伝えればいいかが分からない、言葉にイライラ、言葉を吐き出す、呼吸の毎日 キラキラミラーに写ってキル あー しんでください私よりも早く、長く引いた線でお前を殺す!ださくてたまんないブサイクも、ねー、お前に見てて欲しいだけなんだけどな 毎日が楽しくて幸せでそのぶん早く終われって思ってる、ロックスターな

          うーんと、えっと、その

          支離滅裂で惨めなこと

          君が好きなチョコレートは苦い こっそり買ってこっそり食べた 君にはこの世界はどんな風に映るのか 教えて貰えて嬉しかった 星から星への宇宙旅行では 小さく見えたビルの隅に一人 苦しさはもうなくて、さようならが恋しい ずっとここにいた気がする ずっと前から覚めない夢の中で 歩けなくなった足元を眺めてる 焦りはまだ心の中に、さようならは美しい 手のひらの中の暗闇を転がして 糸を解く 読めない文字を飛ばした時に、小さくなる 酷く惨めな背中を隠したときに こぼれ落ちた傷に苦笑いを被せて

          支離滅裂で惨めなこと

          君のこと覚えてる髪はもう居なくて、新しい僕を褒めて欲しい君は居なくて、どんどん傷んだ部分だけが残っていく 髪を染める度に、無理やり繋いだ君との会話を思い出す そのままあの頃に引き戻されて、戻れないなって思うの 今の君がどこで何をしているか知ることすら無い距離を 埋められたとしても

          君のこと覚えてる髪はもう居なくて、新しい僕を褒めて欲しい君は居なくて、どんどん傷んだ部分だけが残っていく 髪を染める度に、無理やり繋いだ君との会話を思い出す そのままあの頃に引き戻されて、戻れないなって思うの 今の君がどこで何をしているか知ることすら無い距離を 埋められたとしても

          ふらふらふらふらふら、今年も1/24が終わったなんて言葉に嫌嫌嫌嫌、声も出ないし意味わかんないけど君だけが世界 同じ曲ばかり聴く人は鬱の傾向があるって記事がこびり付いたフライパン 煩い、賽は投げられた!後戻りは出来ないのです! 眠りかけ脳内で思い出した首筋を辿る、甘さに酔って眠れ

          ふらふらふらふらふら、今年も1/24が終わったなんて言葉に嫌嫌嫌嫌、声も出ないし意味わかんないけど君だけが世界 同じ曲ばかり聴く人は鬱の傾向があるって記事がこびり付いたフライパン 煩い、賽は投げられた!後戻りは出来ないのです! 眠りかけ脳内で思い出した首筋を辿る、甘さに酔って眠れ

          思い出す

          僕の愛で編んだセーターのぬくもりが手のひらを湿らせて、白い息で踊りたいよ いつかどこかで、僕の事思い出してね 大切に持ってる、君に貰ったチョコレート 溶けて形は消えてって、甘すぎる夜が終わる頃、届かなかった背丈に手を伸ばすフリをする いつもの低い声と緩い滑舌 笑う時だけは数トーン、上がること 耳に焼き付いてるんだよ トーストの匂いがする部屋で アラーム延滞笑われちゃうな

          思い出す

          性格

          中学の同級生がレジをしていた本屋で、持っていた本を返してしまうような 最終電車目前の電車で、足早に追い抜いた改札前の背中みたいな 変わらないはずなのに変わってしまったと思い込んで逃げて続けた先にいる、性格 面倒くさいな 気にしないようにする事が気にしている事であるし、笑いかけるほどの自信も無いよ 楽しみを超えて不安になるような 死ぬ事が怖くて死にたくなるような 期待しすぎて呆気ないみたいな 汚れることが怖くて買えない白いワンピースと 失くしたくなくて買えない指輪とか 泣く支度

          「遠回りしようよ、1曲分」

          再生 どんどん彩度を失う空 電車と外の温度差 予定調和の恋がしたい 自分で買ったマフラーの赤 下手くそに塗った爪の色と同じ 貴方の恋人になりたい 砂糖みたいな雪が溶けていく 知らない街を歩く時 呼吸が聞こえる 喫茶店のはがれ掛けのメニュー 時を超える 「遠回りしようよ、1曲分」 次の曲がショートチューンでありませんように!密かに祈る、僕の大吉はこの為にあったのだ!最後に取っておいたショートケーキのイチゴのヘタについたホイップクリームみたいな甘さ、逃したくないよ!君が次に右

          「遠回りしようよ、1曲分」

          白い冬

          君の吐く息がフワフワと編み込まれて 白いマフラーになる 街はキラキラ瞳に映る 甘すぎる口の中を溶かしあった 指先は凍えるほどに熱を帯び 明日も聞こえて欲しい寝息は とうの昔に消えていた 寂しさの季節に 愛おしくなった気持ちは 大切の影に埋もれたままで ゴミみたいな雪も 砂糖みたいだねって そんな一言で良かったのに ワンルームの冷えたフローリング 灯る深夜の明かり 忘れたくない気持ちも 忘れるために生きていく 赤く染めた頬は偽物 塗装の嘘も剥がれかけた頃に 時

          都会の雪のタイムリミットは 地面と出会うまで 私と君のタイムリミットは 君が運命と出会うまで 汚れてしまう前の星屑を集める 純白と見間違えてしまって、 頬が赤くなるまで 駅前のしょうもないイルミネーションを横目に 二人の間を風が吹く 小さくなった私の背丈と暖かそうな君の背中 少し大きな歩幅に置いていかれて 少し寂しくなったのも束の間 目と鼻の先で閉まったバスの扉に 笑って駆け込んで赤と黄色 目も鼻も口も、みたいな歌が君に重なって 鈴の音も効果音みたいだね 三角から溶けだす、言