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待ち時間について

きのう、ディズニーシーに行きました。
3年ぶりでした。

3年ぶりといってもディズニーから遠く離れた場所に住んでいるわけではなく、
何なら電車で30分くらいのところに住んでいるので、きっと行こうと思えば行けたはずなのですが、訪れる機会がありませんでした。

3年ぶりに訪れたのがなぜランドではなくシーなのかといえば、明確な理由は特にないのですが、ソアリン(以下「そ」)に乗ってみたくて、シーにした感じです。

みんなSNSで「そ」を褒めたたえるから、どれほどすごいものなのか確かめようと、なんだかんだ言って、行列が行列を呼ぶ的なノリでみんな盲目的に絶賛しているだけではないのか、と思っていたわけです。

また、混雑をあまり好まない性格であるところ(みんなそうか)例の、あの、ウイルスのおかげでチケットは事前に買うシステムとなり噂では空いているとのことだったのでそれを期待したけれど、朝ディズニーに到着してかなりガッカリしました。

(思ったより)人が多いのです。


入り口まではまだ距離がありそうなのに列がたくさんつくられそこに均等に人が並んでいる姿をみてしまいました。そこで、空いている快適なディズニーへの夢は無残に敗れさった

…かのように思われました。

ここで、この日を通して押さえておかなければいけない重要なポイントがあります。
それは「列が長いからといって人がいるとは限らない」ということです

要するにソーシャルディスタンスを取って列を作っているせいで、実際よりも人が多いようにみえてしまうのです

実際パーク内では距離を取って列を作ったせいで、え、ここにその最後尾?みたいな現象が相次いでいました。もし、通常モードであんなに並ばれたらポップコーンだけ食べて、帰る意思を固める気がします。
それくらい列は長かったです。

というわけで、人はそこまで多くありませんでした。快適ディズニーへの道はまだ閉ざされていなかったのです。

結論から言うと、今回のディズニーはかなり快適でした。


先に述べたように、信じられないほど長い行列も並んでみれば、待ち時間も最長で90分、多いのは40分くらいで、ディズニーにしてはかなり待ち時間が短かったなと思います。

と、ここで思ったことがあるのでだらだらと「待ち時間」について、書いてみたいと思います。

日頃(といっても最後に行ったのは3年前)ディズニーに行くとその人の多さと待ち時間の長さに辟易としてしまいます。


初デートにディズニーはNG!という迷信もあるように、そのあまりの待ち時間の長さは付き合いたての初々しい夢のような関係性をも破壊しかねないものでありました。夢の国は夢を見させるだけではなく、夢から覚めさせることも実はやっていたのです。

以上を踏まえると昨日のディズニーは少なくとも迷信が囁かれてしまうほどのものではなかったような気がします。あの混雑具合で破局してしまうのならば、遊園地デートがむいてないか、どちらかが極端にディズニーに興味がないか、そもそも相性が悪いかのどれかでしょう。

では待ち時間は短ければいいのかというと、それも違うのかもしれない、とふと思いました。

確かに、不快なほどに混雑をしていないので、アトラクションに乗るのも苦労なかったのですが、どうも物足りなさがあるように感じてしまいました。

具体的な例を出しましょう。トイストーリーマニアはご存知ですか。


トイストーリーマニア、通称トイマニはトイストーリーのアトラクションで3Dメガネをかけて、的を狙って得点を競うとても楽しいものです(2回乗った)

この、トイマニで物足りなさを感じてしまいました。

先に断っておくと、トイマニがつまらなかったわけではありません。2回乗るくらいですから、とても楽しかったわけです。

物足りなさを感じた理由は、なんと待ち時間でした。

トイマニは、アトラクションの構造上、列が進んでいくと、屋内になります。そこでは、トイストーリーの仲間たちがたくさんお出迎えしてくれて、内装や装飾はとても素敵でかわいくて、いかにもトイストーリーの世界に迷い込んでしまったのかのようでした。

また、この時期に行ってよかった理由の一つとして、こういった内装、装飾を優雅に見ることができました。

なぜなら、屋内で人が密集することを避けるため、列が屋内に入ろうかというところでキャストさんがある程度の人数の制限をしていた(はず)ので、屋内はより空いていたからです。

けれども、空いているということは、その空間に身を置く時間も少ないということになります。これが、物足りなさを感じてしまった理由です。
思うに、行列に並ぶあの待ち時間は、確かに不要なものに見えるけれども、しかし、あの待ち時間によって、今から乗るアトラクションの世界観に染まったり、楽しみを膨らませたりすることができていた、ということもできます。

つまり、あの夢の世界の独特な雰囲気や世界観をまとったアトラクションにのるには、こちら側もその世界観に染まるだけの時間が必要なのです。これは、他の遊園地ではおそらくないことだろうと思います。

(某FQハイランドであれば、世界観に染まるというよりは覚悟を決めるという意味で別途待ち時間は必要かもしれません)

また、世界観に染まる、という大げさな表現をしなくとも、待ち時間というのはこれから来る出来事への期待や充実感を膨らませてくれるものかもしれません。

人気の海鮮丼屋さんでの待ち時間のあとに食べた海鮮丼、行列の末念願の推しと対面して握手をする、〇〇時に重大発表!という時のそれまでの時間、大切な恋人との待ち合わせ、などなど。

まさかディズニーに行って待ち時間の大切さを感じるなんて思いもしませんでしたが
日常とは少し違う経験をすることで見えてくるものってこの世にはたくさんあるんでしょうね、いまとても抽象的なことを言っています。

さて、昨日のディズニーで最も待ったのは「そ」です。とんでもなく不運なことにその日からセンターオブジアースが休止していたためいつも以上に「そ」の行列は長くなっていたかと思います

待ち時間を過ごすうち、「そ」に乗った人の感想がフラッシュバックしてきました。

「すごいよ!!!」
「絶対乗った方がいい!!」
「感動した!!」
「終わった後拍手したくなる」
「何も知らずに乗るのがいいよ」
「とにかくめっちゃすごい!!」

なんと語彙力のない感想なのだろう、と思っていました。


ただどうやら下調べはしない方がいいようなので、何も知らない状態で「そ」に乗ることにしました。


以下、乗ったことのない方にも魅力が伝わるように解説してこの記事の締めとしたいと思います。








ソアリンはまじですごかった。

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