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ありがとう。東横イン。

乗る予定だった飛行機が
飛ばなかったことはありますか。

9月12日、少しレアな体験をしたので、
以下にまとめます。

①飛行機が飛ぶと思っていた時までの話

9月9日、遅めの夏休みを取って、
4日間の函館旅行をスタートさせました。
北海道に行くのは初めてだったので、
五稜郭を見たり、インスタ映えする八幡坂に行ったり、ラッキーピエロでハンバーガ―を食べたり、海鮮丼を食べたり、ハセガワストアで焼き鳥弁当を食べたりと要所を抑えた観光をしました。

そして、9月12日最終日。
この日は少し天候が悪かったので、
18時前に空港に着いた時、16時台の東京行きの便が2時間近く遅延していたため、遅めの便(19時40分発)で良かったと思いました(その時は)

そして、時間は過ぎ、天候も何とか落ち着き、
搭乗手続きを済ませ、函館に別れを告げ、機内に乗り込み、ビジネスクラスの上等な席を横目に、席に着きました。

機内では、映画を見ることができたため、
トップガンを見ることにしました。

トップガンを見て、飛行モチベ(?)を
高めていると、機体も音を上げて動き出し、
図らずもMX4Dのようになり、
東京までマッハ9で頼むぜキャプテンなんて思っていたところ、CAさんから以下のような離陸準備のアナウンスがありました。

「皆様、ご搭乗ありがとうございます。ただいま、当機は離陸に向けて最終確認を行っております…」

アナウンス①


が?


行きの便では、このタイミングで緊急時の救命胴衣のつけ方などのビデオが流れていたので、何となく頭を低くして防護姿勢を取っていた私は、突然の逆接に引っかかりました。

どのみち首ごともっていかれそうだなとは思う。


以下このように続きます。

「エンジンの一部に不具合が生じたため、現在確認作業中です。もうしばらくお待ちください。」

アナウンス②


防護姿勢は取ったままですか、とCAさんに確認しようとしましたが、防護姿勢は自主的にやっていたことなので、いったん普通の姿勢に戻り、まあそういうことなら仕方ないかと引き続きトップガンを見て、暇をつぶすことにしました。(画面内ではガンガンに戦闘機が飛んでる)


そうしているうち、
また、アナウンスが。

「お客様にお知らせいたします。ただいまエンジンに不具合が見られたため、再度離陸準備を行っています。もうしばらくお待ちください。」

アナウンス③

正確な言葉は忘れましたが、
このようなことを言っていました。


田舎のおばあちゃんの豆知識として
パソコンをはじめとしたあらゆる機械の不具合は
再起動をすれば治るというものがあるように、
飛行機も再起動をすれば飛ぶのでしょう。
そのまま待つことにしました。


【あるある】パソコンを切ろうとした時の再起動

すると、またアナウンスが。

「申し訳ありません。エンジンの不具合を整備士が修理するために、一度ターミナルに戻ります。ご不便をおかけいたしますが…」

アナウンス④

どうやら再起動でもだめだったようです。
整備士も帰ろうとしていただろうに、お気の毒です。

ただし、機長によると大した問題ではない的な
話もあり、以前楽観的ではありました。

ターミナルに戻ってからは、

・現在作業中です
・情報入り次第お知らせします

の、もはやあってもなくても変わらない情報が
定期的に入り続けていたのですが、
どさくさに紛れて飛べたら飛ぶと言い出す可能性もあったので、一応アナウンスは聞きました。

暇つぶしにトップガンを見続けていると、
CAさん達が、謝罪の言葉とともに、
お茶を持ってきてくれました。

きっと今頃ビジネスクラスでは
ラッキーピエロがお詫びの品として
提供されているはずなので、
いつかお金に余裕があったら、
北海道にビジネスできてやる…と心に誓いました。

そして、それからまたしばらく経ち、
ビジネスの客もバーガーを食べ終えた頃、
ついに決着がつきました。

「申し訳ありません。この便は欠航いたします。」

アナウンス⑤

飛べたら飛ぶは行けたら行くみたいなものですから、飛ばないのもそらそうかという気持ちにはなります。

こうして21時30分、函館空港に解き放たれました。

②飛行機が飛ばないと分かってからの話

さて、機長の再三再度の再起動も空しく
飛行機はやむなく欠航し、函館空港に解き放たれたわけですが、ここで1つ問題が生じました。

宿」問題です。

代替便の交通費や宿代は負担してくれるようですが、宿そのものは、自分で探す、ということでした。

函館空港の周りは、本当に何もなく、早くどこかしらの予約を取らないと野宿か空港素泊まり説が濃厚となるため、急いでネットに接続し、函館空港近辺のホテルを探しました。

するとあるじゃないですか。
1部屋だけ、東横インの部屋が。

そこからというもの、僕のスマホ操作の
速さたるや風の如し。あっという間に予約を取り付けました。時間にしてわずか5分程度。早い。

しかし、これも東横イン様が
部屋を1つ空けておいてくれたからであり、
昼間、東横インの逆は西縦アウトじゃんとか
思っていたことについては本当に反省しました。

何にせよ、東横インの宿を確保し、
あとはタクシーで函館駅から新函館北斗駅へ
移動するのみです。

当然、タクシー乗り場は激込みで、
人気アトラクションさながらの行列となっており、タクシー内での無線も「函館空港に大量の客が出現!」とでもいうように突然のゲリライベントをアナウンスし続けていました。

そうこうしているうちに、
東横イン様に到着し、
本来ならば自宅についているはずであった
22時半過ぎ、宿につきました。無事ベットで寝ることができました。


以上、飛行機が機体トラブルで
飛ばなかった話でした。
東横イン様、本当にありがとうございました。


ちなみにこれはだめらしい。
万が一のときのために覚えておきましょう。

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