スティックの種類があり過ぎて選べない
ドラムはスティックがあれば始められるのが良いところ。
本物のドラムセットで練習したければ音楽スタジオに行けばいいし、自宅で練習したいなら練習パッドを買えば、とりあえずは大丈夫。
ギターやベース、サックスなどは中価格帯でも10万円以上が当たり前なので、それに比べたら圧倒的に安い初期投資で始められる…そんな誘い文句に惹かれてドラムを始めた方も多いと思います。
ちなみに私もそのうちの一人です。
まぁ続けるているうちに、どんどん機材が増えてしまい、今や冷静に考えるのが怖くなるくらいお金を使っていますが、深く考えるのはやめておきましょう。
話が逸れましたが、今回はスティックについて書いてみたいと思います。
初心者向けスティックは存在するのか
スティックは各社から様々なモデルが発売されています。
長さ、太さ、素材、重心位置、チップ(先端部分)の形状などが異なり、最初はどれを買えば良いのか迷ってしまいますよね。
どうせ買うなら使いやすくて、効果的に上達できるものが良いに決まっています。
しかし残念ながら、これを使えば上手くなるというスティックはありません。
基本的な叩き方が習得できていなければ、どのスティックを使っても同じなのです。
例えばアップテンポでエイトビートが叩きたいとします
そのためにはアップダウン奏法の習得が必須です
そしてアップダウン奏法を習得したいのであれば、身体操作の方法を理解し、練習によって動きを定着させなければいけません。
ここで重要なのは、どんなスティックを使っても身体操作の方法が理解できていないのであれば、アップダウン奏法は習得できないということです。
スティックは身体操作の方法を理解することを助けてはくれません。
ということは、スティックは極端に太い、もしくは細いもの以外は何を使っても構わないということになります。
どのスティックを選べば良いか迷っているのであれば、好きなアーティストと同じものや、楽器店でいくつか試打してみて気に入ったものを買えば大丈夫です。
一般的に推奨されることが多いスティック
好きなアーティストが使っているスティックが分からない。楽器店に行ったことがあるけど、大量にスティックが置いてあって気に入ったものが探せない。
そんな方のためにロックとジャズに分けて、オススメのスティックを紹介します。
ロック向け
各社のヒッコリー5Aモデル
pearl 110HC
ロックの場合は各社の5Aという型番のモデルが推奨されることが多いです。
同じ5Aでも太さ、長さ、チップの形状など各社で多少異なりますが、最初はあまり気にしなくて大丈夫なので、気に入ったものを選んでください。
5Aであればある程度の太さと重さがあるので、ロックに必要な音量を出しやすいです。
あと、なぜかやたらと推奨されるのがpearl 110HCです。
5Aよりも少し太めで、より大きな音を出しやすいくらいの認識でいいと思います。
余談ですがpearlの110シリーズは、昔は110H(ヒッコリー)、110AC(オーク)と素材の違う数種類があるだけでした。
人気モデルのため、今では細分化が進んで非常に多くの種類が発売されています。
買う時は型番をよく確認してくださいね。
ジャズ向け
各社のヒッコリー7Aモデル
ジャズの場合は各社の7Aという型番のモデルが推奨されることが多いです。
5Aよりも細くシンバルレガートの音量をコントロールしやすいです。
こちらも各社で特徴が多少異なりますが、気に入ったものを選んでください。
他に各社からJAZZと名前のついたモデルが多数発売されていますが、面白いことに特徴が全然違います。
太めで音量を出しやすいものから、細めで繊細な表現に向いているものまであるため
JAZZってなんだろう…と思ってしまいます。
なので、ここではあえてJAZZモデルは除外しています。
まとめ
各社のホームページなどでスティックの説明文を読んでいると、「使いやすい」「バランスが良い」など購入意欲を刺激する文言が並んでいます。
逆を言えば購入意欲を削ぐ文言は書かれません。
「使いにくい」と説明されたスティックなんて、変人しか買わないですからね。(音楽業界は変人が多いので、一定数売れてしまう気もしますが…)
いくら説明文を読んでも分かることは少ないので、できればお店に行って試してみましょう。
迷ったらロックなら5A、ジャズなら7Aを買えば大丈夫です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは良きドラムライフを。
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