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「空気を読む」 けっち

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Photo by Taylor Nicole on Unsplash

KYという言葉をはじめてきいたのは2007年のことでした。この年、突如日本中にひろまったこの謎の英語に戸惑いをおもえたものです。「ケー・ワイ」。当時、この言葉をはじめてきいた僕はとにかく不快な気分になったものです。その意味を知って、なおさらいやになりました。

KY……空気を読まない人

この謎の英単語は、空気を読まないという文章の略語だったのです。いったい誰がこんな略語を考えたんでしょうか。そして、この言葉が市民権を得て、流行語大賞をとるまで広めていった日本人みんなの「空気」とはなんだったんだろう、と最近もおもいます。ちょうど13年前の2007年。コロナショックが起こるはるかに前で、まだ東日本大震災もおこってませんでした。ちょうどインターネットが急速に普及していて、ITバブルが言われはじめていたころだったかもしれません。YouTuberの異端児・ヒカキンがまだ高校3年生だったことを思うと、ずいぶん昔のことのようにおもえますよね。

KY。この言葉を使うときを想像すると、ネガティブな使い方しか思い浮かびません。KYと略するということは、ひょっとしたら仲間が数人集まって、嫌いな1人をターゲットをきめてそっと仲間うちで「ほら…あいつKY」というと、それを聞いた仲間も「KY…」とニヤニヤしながら、一言だけつぶやく。そういう負の感情を一言でいって、それを周りとこっそり共有することで、ターゲットにした相手をいじめていく……。

僕にはこんな場面しかKYの使い方が想像できないです。こんな言葉が流行語になっていたわけです。最近でもKYといったりするんでしょうか。でも僕は断言しますが「あの人ってKYだよな…」とか言う人がもしもあなたの周りにいたとしたら、付き合うのはやめたほうがいい。それを言ったのがもしもあなたにとっての大事な人なのだとしたら、あなたは本気で怒って「どうしてそんな言葉をつかうんだ!」と真正面からぶつかったほうがいい。

僕はこのKYという違和感をもつ言葉にたいしてそれくらい嫌悪をかんじて生きています。空気は空気です。読む読まないのではなくて、ただ吸うものだと思うし、読まなければいけない空気というのは、とても不純じゃないかと思います。気持ちのいい空気が吸える場所を探すということはとても大事じゃないかとおもいます。


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