最初は悪くはなかった ~洗脳からの脱却:第3話~
どの信仰グループにも拠点(事務所)があります。
もちろんこのグループもそんな場所があり、いつも誰か、時には何人もの人の良さそうな女性(男性はごく少数でした。全員私より年上)がいらっしゃり、温かく迎えてくださいました。
お茶を出され、お菓子をだされ、みなさんにこやかに会話をされます。
当然その中心にボスがいます。
初めてこの場所に来た時も、何人もの女性がいて、不思議・・・それでも純粋にこの地球を祈りの力で、なんとか癒し、救いたいという会話がなされていました。
「ここは、こんなに愛の溢れた同志が集められたすごいところなのよ。」
「みんなここに出会うために生まれる前に決めて生まれてきているのよ、だから・・・・」
そこにいる女性全員の眼差しが温かく私を見守っています。
ここで、今だったら速攻で帰れる強さを持っているんですが。
そこはまだ、純粋で、経験が浅く、弱い私。
書類を書き、お金を払う約束をし(年間15000円ぐらい。でもこんなのほんの序の口ですから)、私も、一員となったわけです。
それから私の場合は、月に1回ぐらい、この拠点に出向き、「意識調整」なるお茶のみ会に参加して、(毎日出かけている方もおられました、主婦の方とか、家が近い方とか。)それとは別に月1回ぐらい、聖地やパワースポット(近場から遠くまで)に出向き、祈りをする生活になりました。(これも、後に大きく変わります)
まだ健全と言える範囲内での活動です。
もちろん私は仕事をしていましたので、仕事優先で欠席も許されました。
でも、あまり続くと、元セラピストAに注意されました。
Aさんは自分が私をこのグループに導いたという意識があられ、また優等生気質も十分にお持ちの方だったので、ほぼ私の教育係と自覚されていたようです。
また、当時はボスの片腕のような存在でした。
ただ、明かしてしまうと、後にとてもかわいそうな扱いを受けるようになるのですが・・・。
私を自分の思うように育てたい&ボスからもっと信頼されたい。
元々スピリチュアル系に詳しい方でしたが、心理的にこのような欲求がおありになったと思います。
Aさんの場合はちょっと極端ですが、
ボスに認められたい。褒められたい。
という気持ちが、このグループにいた全員に少しはあったと思います。
というか、これは人の心理としてはしょうがないのかな、と思います。
お母さんや先生に同じような感覚を持つのと同じ。
だから全員、ボスを崇め奉る。意見しない。
そうして、グループの中で「ボスに認められたい」を、最初はみんなが小さく取り合い、少しずつそれが大きくなって、何年も経ち気が付けば、ボスは、もう誰にもとめられない妖怪のような状態になりました。
(私は密かに北〇〇の指導者に例えていました)
そして、いずれこのグループの皆さんはありとあらゆるもの(お金、時間、労働)を、ボスにどんどん吸い取られる事になります。
でも、、、この時点では誰もそんな事になろうとは思っていないのです。
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