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アメリカで駐在員はどんな生活をしてるのか

海外駐在員は海外に行っても
数年後には日本に帰るものと考えていませんか?

私もそんなものだと考えていました。

それでも気に入った土地なら
少しは長くいたいですよね。

海外駐在員は会社内ではお得な立ち位置に
立つことができる。

駐在期間に英語を身に受け
社外でも通用する業務を色々経験する
重要な機会となる。


海外現地法人には1年に1度は本社から
いわゆるお偉いさんがやってくる。

現法責任者も社内的に影響力のある場合が多く
ペーペー社員でもこのクラスの人物に
お見知りおき頂ける機会が頻繁に訪れる。

好きか嫌いかは別にして
この人脈を最大限に利用し
駐在期間や駐在先での業務内容をコントロール。

最終的には9年を超えて滞在することになった。

大企業では任期期間が厳格に
決まっている場合が多いが、
中規模会社では交代要員が不足気味。
なので希望が通りやすい。

ビザ的にはL-1B(3年+ 2年延長)→E-2(5年)
という流れで9年超え滞在。
全て会社の弁護士先生が対応してくれた。


とはいうものの就労ビザの問題が無い駐在員には
それと引き換えに大きな弱点がある。

会社に帰属するビザであるがために
首輪のついた飼い犬状態であること。

つまり辞令一枚で荷物をまとめて次の国へ。
予定より滞在が伸びたり縮んだり。

巻き込まれる家族のことも考えると
人生へのダメージはかなり大きい。

また帯同配偶者の就労が認められていないため
(今は認められています)
暇を持て余し過ぎて気が狂いそうになる方も
おられると見聞きした。

さらには同じ会社内の暇を持て余した奥様が集う
奥様会などという謎の催しが平日昼間に開催され
出席圧力に疲弊してしまう奥様もおられるとか。

アメリカにあっても日系企業は日本企業独特の文化を
引きずっていることが往々にしてあった。

日本人だけが残業や休日も働いていたり、
家族を顧みず出張ばかりしたり。
なぜか休み中や時間外に呼び出されるのは
日本人率がやたら高い。


駐在9年を過ぎたころ
とうとう他の国への異動の話が持ち上がる。
次の異動先はとあるアジアの国。

赤ん坊を2人抱えた家族には厳し生活環境が予想され
希望しない旨を会社には申し入れたが
単身赴任を提案された。

単身赴任という生活は選択としてはあり得ない。
これを境に転職を考えはじめた。

帰任辞令にドキドキしながらの生活とも
おさらばしたい。

日本に戻ってもよく似た企業文化を
醸し出している会社が多いであろうと考えたため、
アメリカに残る計画を実行していく。

海外現法での人脈をフル活用し
経験したい業務のアピールも日本にいた場合の
中間層をぶっ飛ばせる。

次のキャリアに繋がりそうな業務を経験しておくことも
駐在期間中の重要な任務である。


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