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読み切り噺

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ツツジの悪夢

ツツジの悪夢

ツツジっておどろおどろしい感じがする。

という人は少数派だと大人になって気がついた。私はその少数派だ。

なんていうか、花の色がどぎつい感じがしちゃうんだよね。
と思いつつ、他の花なら気にはならぬ。

思い出した、ある光景。

それはかくれんぼうをしていた5月。
神社にはたくさんのツツジの花が咲き乱れ、私は埋もれるように花の裏に隠れた。

友だちは私をなかなか見つけられず、ドキドキしながら潜んで

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イブの夜に

ヒールの高い靴で歩く気力を何とか奮い起こして、エミはエレベーターから降りて廊下を歩いた。シミだらけのカーペットもすぐギシギシいうベッドもエミの仕事場のようなものだ。

どうか、変な人じゃありませんように。
部屋のドアをノックすると、生真面目そうな男が少しだけドアを開け、エミを上から下まで眺めた。

「ババアかよ」
投げつけられた言葉だけが廊下に残されて、エミは閉ざされたドアに目を向けた。

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はんせい

はんせいしなさいっておまわりさんがさっきから言うの。
すごいこわい顔で怒ってるの。

スーパーでパンを買おうとしてたの。でも、いつの間にかパンのことを忘れてて、ジュースを買おうかなっておもって、ジュースを持って、で、パンをそうだ買わなくちゃとおもいだして、バタバタしながら、レジをとおりすぎたら、おばさんにウデをつかまれたの。

あなた、ジュースのお金はらってないでしょうって。

ジュースのことはす

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プレゼント

「467番、差入れだ」

いつもよくしてくれる担当さんが私にお菓子の袋を渡した。
たけのこの里ときのこの山が小袋にたくさん入っていた。

「弁護士さんからですかね?」
「いや、そうじゃない。大久保さんっていう人だけど、467番は知ってる人?」
「いいえ」

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