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「自分だけの花火」を打ち上げろ。#SHEアワード を終えて感じること

4/16(土)、SHE BEFORE AFTER AWARD(以下、BAA)に参加した。

シーライクス、という女性向けキャリアスクールが開催する、年に一度のお祭り。
その年、もっとも誰かを勇気づけたシーメイトを選ぶイベントだ。
当日はファイナルまで残った5人が、自分たちのストーリーをプレゼンする。

わたしは普段、ここでライフコーチとして多数のシーメイトさんとお話させてもらっているので、半分見守り隊のような気持ちで参加した。

ぜんぜん、見守るどころの話ではなかった。
3時間のイベントが終わる頃には、どこか他人事だったはずのストーリーが、完全に自分ごとになっていた。
コーチ仲間も「すごい場所に来てしまった……」と呟いた。

居ても立ってもいられなくなり、私はその足で、深夜までやっているカフェに直行。ウェイターさんを呼び、珈琲を注文する。普段は夜にカフェインを摂らないと決めているけれど、そんなことは言っていられなかった。
それから数時間、周囲の喧騒もものともせず、ペンを片手に手帳と向き合っていた。

何十ページにも及ぶ手帳の書き込み。そこから徹底的に純化して生まれた、たった140文字に収まる決意表明。

実はBAAのあと、昔から私のことを知る友人に、こんなことを言われた。

「誰にでも合わせられる君が、誰にも合わせず生きていくところを見たい」

私は小学生の頃から、人に合わせるのが得意な人間だった。
たいていの人と、それなりに有効な関係を築くことができる。人間関係においては、かなり優等生だったと思う。

その裏側には、もとからの生真面目さと、人の気持に気づいてしまう繊細さがあった(んじゃないかと友人にも言われた)。人間関係の構築がお上手だったのは、決して自分が優しいからではなく、元来の性格によるものなのだ。

人間関係の構築を強みにしていると、どうしても「現時点での人間関係」に縛られることが多い。ときに、未来の人間関係に目を向けることは、現時点での人間関係から離れることを必要とするからだ。そして、「つながりを緩める」ことは、簡単ではない。
けれど、それが自分の性格によるものならば仕方ないと思っていた。

・・・・・

ところが友人から見ると私は、なんだかんだ最後には自分だけの意思で「常識の外側」に向かっていく人間に見えていたらしい。
だから、一見破天荒な人と幸せな結婚をしたことも、コーチというキャリアを選んだことも、なにも変ではなかった、と。

「誰にでも合わせられる君が、誰にも合わせず生きていくところを見たい」

確かに、振り返れば今までも、大きな岐路にぶち当たるたびに、私は「自分の人生を生きたい」と願っていた。
そしてそれは、他の人からしっかりと見えていたのだ。

自分という人間を見抜かれていたことが恥ずかしくて、「『自分の人生を生きたい!』なんて言ってドッカンドッカン花火を打ち上げて、お祭り女みたいだね」と、笑いながら言った。

友人は笑わなかった。
「そんなお調子者じゃないでしょ。あなたは真面目に花火を打ち上げる人だよ」と返してくれた。

・・・・・

ああ、私は過去にも未来にも縛られず、今やりたいことを、やりたい。

「自分の人生を生きること」に強い思いのある人たちと共にいたい。そしてそれぞれの人生讃歌を歌いながら、ひなたの道を歩いていきたい。

人生を生きるなかで感じたことを、一つも取りこぼすことなく記録していきたい。お金を稼ぐ手段でもなく、自分の知名度を上げるためでもなく、ただ私だけの人生年表を作るような気持ちで、ペンを取りたい。

「よく生きる」ことのエバンジェリスト(伝道師)でありたい。決して高尚でなくて良いので、明日の私自身に誇れるような暮らしをしたい。そんな私の姿をみて「自分の人生を変えていってもいいんじゃないか」と思うような人が少しでも増えればいい。

上記実践できるような人間であるために、コーチングや心理学の学びのギアを三段階くらい上げたい。人の気持ちの有り様について誠実に学ぶことでしか、わからないものがあると思うから。

・・・・・

これを書いたのは、2022年4月18日。
1年後の2023年4月18日に、このnoteのURLとともに、リマインダーをセットした。
365日後の自分は、どんな人生を生きているのだろう。
そしてこのnoteを読んで、何を思うのだろう。

少なくとも「やるじゃん、1年前の自分」と思ってもらいたい。
見てろよ、1年後の私。素敵な花火を打ち上げるから。

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