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女の友情はプレパラートよりも薄くて脆い

女友達とご飯に行った。

高校のときの同級生、入学式の後の玄関で私が声をかけて、初めてできた友達。
仮にAちゃんとしとこう。

彼女は今、1歳の女の子を育児中で、おなかに9ヶ月の赤ちゃんがいる。

妊娠中の彼女に食べたいものを聞いたら、パスタかなって言われたら、パスタ屋さんに行くことにした。

彼女はとても疲れていた様子だった。
(そりゃそうだ、1歳の子を育児中で、さらに妊婦という状況。旦那さんの帰りは遅くワンオペ育児)

彼女は「生き辛い世の中だよね」って私に同意を求めてきたけど、なんて答えていいか分からなくて、「そうかもしれないね」としか言えなかった。
育児が辛い?大丈夫?って声をかけるべきだったのかもしれない。できなかった。

それから彼女は「そういえば先月、BちゃんとCちゃんに会ってさ、ハチコ(私)のこと元気かなー会いたいなーって言ってたよ」って言われた。

BちゃんCちゃんは、Aちゃんと私の共通の高校のときの仲が良かった友達。
いつも一緒にお弁当食べてた友達。

さて、ここで先月、AちゃんBちゃんCちゃんは、共通の友人である私をご飯になぜ誘ってくれなかったんだろう?とちょいとモヤる私。

おそらく、Bちゃんは私のことをあまり好きじゃないのである。(嫌いな理由を思い当たる節はある。)

Aちゃんが私のことを2人に話したから、
Bちゃんが「ハチコ元気かなー会いたいなー」って感情ゼロの棒読みでサラッと言っただけなのだろう。

あー、そういうの傷つくなー…

Bちゃんは知らない間に3児のママになっていた。

嫌いな人にわざわざ会うほど大人は暇じゃない。

Bちゃんとは特に仲がよかった。

女子大生有名ブロガーのはあちゅうとさきっちょのマネをして2人でブログ書いたり、一緒に旅行もカラオケもいっぱい遊んだ。

だけど、女の友情なんて
まるでプレパラートみたいに、脆くて薄い。

Bちゃんの結婚式のメッセージカード「ハチコとは楽しい青春のひとときでした」って書いてあった。

青春のひとときでした…まるで映画のエンドロール「完」みたいな。

終わりなのかなって思った。

ま、女の友情もそんなもんだ。

男と女の恋愛のそれだって、そんなもんかも。
一生ずっと大好きだ、ってお互い思っていたとしても、まやかしかもしれない。

安物の防弾ガラスは衝撃で簡単にパリッと割れてしまう。

なんだこの比喩。

時間が解決することもある。
状況が変われば好転することもある。
去る者は追わず。

楽しい青春のひとときでした…【完】
「楽しい青春のひとときでした」じわじわと衝撃与えてくる…







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