他人に振り回され続けた私が決断したこと

1.親にも気を遣う性格

普通であれば、自分の好きなように過ごせて、気を遣わずにいるのが家庭だと思います。私の場合、母子家庭で母方の祖母の家に住ませてもらっていたこともあり、一般的な家庭よりは少々気を遣いながら生活していました。

買い物に行っても、あまりおねだりなどはせず、外食すればオーバーリアクションでおいしいと言っていました。おそらく祖父母からもいい子だと思われていたと思います。実際そのような内容のことを直接言われたこともあります。またそう言われるのが嬉しかったこともあり、どんどん自分の考えや意見の言えない人間になっていきました。

大人は子供が子供らしくしていることを喜びます。敏感な子供ほど、そのことを速やかに感じとります。そして、子供は子供らしい姿を演じてみせて、親の機嫌を取れるほどに利口だと思うのです。



2.家庭以外での人間関係

私は、家庭での生活の仕方が染み付き、家庭外での人間関係においても、自分の意志を押し殺し、他人を優先されるような人間になっていました。

結果、行く気のない飲み会も断ることができず、友人と旅行を計画する時でさえ、旅行先も自分の要望を言うことができず、我慢していました。

3.きっかけはアルバイトでの失敗

大学生になって、飲食店でアルバイトを始めましたが、「わからないことは人に聞く」ということができませんでした。

当然、バイトをはじめたてなら、分からないことも沢山あり、聞くべきです。しかし、忙しそうに働いてる先輩方を見ると声をかけることができませんでした。

働いている最中に聞きに行けば、嫌な顔をされるのではないか?嫌われるのではないか?と考えていました。

当然仕事を上手くこなすことはできず、自分が良しとしてきた「人に気を使う」ことに問題を感じはじめました。


4.他人に振り回されないために

決断したと言っても、まずは緩やかな意識改革だったと思います。バイトで醜態を晒し、「こんな自分は嫌だ」とぼんやりと意識するようになり始めました。そう考え出した頃には、家庭内での気遣いも少しづつ減っていきました。

夕食時は、いつも食べるのが遅かった祖母が食べ終わるまで待つようにしていましたが、自分がやりたいことがあれば、自分の部屋に戻るようになりました。

外食先や旅先で顔に貼り付けていた作り笑みも消すようにして、できるだけ自然体でいるようにしました。


5.転機は一人暮らし

転機があったのは、一人暮らしを始めてからでした。親に気遣いするのが嫌だから始めたという訳でありません。大学の研究が忙しくなったために、自宅から通うことを断念しました。

一人暮らしを始めると、生活のあらゆることを自分で決めて、自分で行わなければなりません。

自分がどうしたいか?ということがクリティカルに行動に反映されます。それが真の要因かどうかは分かりませんが、少なくとも自分軸で考えるための機会にはなりました。

どう考えたいか?どのように物事にアプローチしたいか?何が好きか?自分の奥深くの欲求が浮き彫りなってくると共に、その欲求を形にするための鋳型のようなものが出来上がっていきました。

いわば自分らしさと自分らしく生きるための手法が確立されていきました。

6.最後に
人はいつ、どこで、何をきっかけに変わるのかは分かりません。私の場合、一人暮らしがその化学反応の始まりでした。

ある人は映画の1シーンから、ある人はコーヒーブレイク中の閃きから、人生が変わるかもしれません。

始まりは緩やかに、そして気がつけば人は劇的に変わっています。回り出した歯車は誰にも止めることはできません。

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