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「武蔵小杉」化する岐阜市


名古屋圏で、じわじわと評価を上げている街があります。

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岐阜県岐阜市

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織田信長が愛したとされるこの街は、戦後に繊維産業の中心地として発展し、1960年代には中部地方でも名古屋市に次ぐ商業都市として栄えました。

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しかし、1980年代以降、繊維産業の衰退で多くの問屋がシャッターを下ろし、車社会化や買い物形態の変化によって商店街の柳ヶ瀬は衰退。市の人口も半世紀にも渡って低迷が続いていました。



地理学者の間では衰退都市の代表格として語られてきた岐阜市ですが、近年は名古屋駅に電車で20分で行けるという利便性が着目され、他の多くの地方都市が人口減少に喘いでいるのをよそに、岐阜市は人口減少が下げ止まりを見せています。


市内ではタワマンが相次いで建設され、街の変貌ぶりは著しくなっています。

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名駅までの利便性の高い岐阜駅周辺で良質な物件が多く供給されているため、あくまで中京圏では、という前置きはありますが、居住地としての評価は愛知県の自治体を差し置いて上位に食い込むようになってきています。

いい部屋ネット、住みたい街ランキング(東海版)で7位。

ライフルホームズ、買って住みたい街ランキング(中部圏版)で4位

同、借りて住みたい街ランキング(中部圏版)で1位。


衰退したと言われる柳ケ瀬地区でも再開発が動きはじめ、現在、市内で100m超のタワマンとしては3棟目となるグラッスル35が建設中です。

中心部にはまだ開発待ちの土地が多くあり、名古屋市から滲み出た宅地需要に加え、市の郊外から中心部に転居する人の多さを考慮すると、まだまだ開発の余地はあると言えます。東海の「武蔵小杉」と化す可能性はあるでしょう。



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