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第0夜 ハチロウとドリル

スズメバチのハチロウとマンドリルのドリルは とても仲良しでした。

今日も 美味しいパンケーキが有名なパンダ珈琲で2人は お喋りしています。

「そういえばさぁ、この前 自分らスズメバチえらい事なってたで…」

ドリルは キラキラと輝く蜜をパンケーキにたっぷりかけながら話し出した。

「えっ?なんなん?えらいことって?」

ハチロウは 自分たちの仲間の話だと思い興味津々に身を乗り出しドリルの話しに耳を傾けた。

「なんかぁ、一匹 罠に掛かったわけ、床一面ベトベトして ひっつくやつに。」

「うわっ!最悪やん…」

「ほんなら、自分ら敵がおったり ピンチなったら仲間呼ぶやん?」

「そやなぁ…本能みたいなもんやもんな…出よるんよフェロモンが…」

「そうそう、そのフェロモンで 呼ばれてブンブンブンて助けにくるわけ。そしたら動かれへん仲間見て『大丈夫かぁっ!』って寄ってくるんよ、呼ばれたやつが…」

「そうなるよね…」

「ほな、ひっつくよね…呼ばれたやつ…ピトッ……って。」

「そうなるよな…」

「ほんで、ひっついたやつがパニクッて また出しよんねん。」

「あぁ…出すな…フェロモン出ちゃうもんねぇ…止まらんわ。」

「それに 誘われて また、違う お仲間さんが、『大丈夫カァァアア!』言うて『ピトッ』ってひっついて ……」

「あとは、それの繰り返しか……悲惨やん!」

「もう、手がつけられへんよね。ゴールのないピタゴラスイッチやったで。」

「でも、本能みたいなもんやから 抗《あらが》われへんねんなぁ…アカンって分かっててもやってまう的なやつ。そんなんない?」

「あぁ、分かるよ。なんでこうなってもうたんやろ…みたいな進化の過程ってやつ。僕らマンドリルの顔って特徴的やん?」

「うん?あぁ、『森の悪魔』とか呼ばれて鼻は真っ赤で頬は 綺麗な青色してるよね?それが なんかあんの?」

「この顔って 色んな説があんねけど、その一説に真っ赤な鼻を僕のバベルオティンティン、ほんで横の頬の青いところをお尻っぽく見せて顔を下半身に見させて敵に弱点である顔を襲われにくくするって効果があるとか言われてんねん。」

「へぇ、凄いやん。ようできてるやん。」

「でも、さぁ…それやったら尻は 顔っぽくしとかなあかんやん?」

「まぁ、そうしな あんまり意味ない気はするなぁ…」

「尻は、ほら見て…めっちゃ尻やろ?」

「うわっ!ホンマや!」

「ちょっと前 普通にヒョウに頭からいかれてるマンドリル見てもうたわ…」

「それは、悲しいな…」

「まぁ、どんな 凄い進化してても生きてる限りいつ死ぬかなんてわからんから なんか残してから
あの世に行きたいなぁ。」

「なんなん急に?100日後にでも死ぬの?」

「いや、まぁ、生きてる間にせめて なんかの役に立ちたいよねって思う 今日この頃…的なことかな。」

「……う〜ん、ほんなら さぁ、寓話とか作ってみたら?」

「寓話?」

「そう!なんか教訓的な内容を他の事に かこつけてお話しにすんねん。ドリルそんなん好きやん!」

「いいね!じゃあ、ハチロウもその寓話ってやつ一緒に作ろう!最悪なんかそれっぽいのパクってきたらいいんやろ?」

「そうそう!オマージュな!ほな、ハチロウとドリルやからハチドリ寓話っていうのは どう?」

「それでいこう!週に1回くらい やったら更新できそうやわ!」

「わかった、今日から1週間事に新しい寓話を一つ世に送り出して行こう!」

この話の教訓‥‥いつ死ぬかわからないので やりたい事があれば 何か始めてみよう。

………こうして、この日から ハチロウとドリルの ハチドリ寓話が 綴られていく事になります。
まさか、あんな事になるなんて 今のこの2人には知る由もありません………。



初めまして…もしくは お久しぶりです!
ドリルです。
ハチドリ寓話は 何かしら伝えたいことを その話の最後に記してあります。もし、最後まで読んで頂いて その他にも何か感じた事があれば教えてもらえれば幸いです。

少し 気持ちにも時間にも余裕ができたので また違った形で更新できたらなと思い携帯で長々と文章を打ち始めました。
楽しい話を毎週いっぱいお届けします!
知らんけど。


それでは、また来週……

サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!